アメリカの『Local Motors』が世界初の3Dプリンタによる走行可能な自動車『Strati』を作りました。 単純に既存の自動車をコピーしただけではなく3Dプリンタならではの特長を活かした設計です。
2万5千点の部品を50以下に削減
従来の自動車には2万5千点の部品が使われていますが、Stratiは50点以下に削減されています。 今までの行程だと別々に成形した部品を組み合わせていましたが、3Dプリントなら目的の形を直接作ることが出来るため多くの点数を削減できたのだと思われます。
この写真だと、モータ類はモジュールで1つの部品だとカウントされているっぽいです。
シートやホイールも
シートやホイールも3Dプリンタで作られています。ただ、写真を見るとタイヤは通常のゴム製が使われているみたいです。 別プロジェクトでは空気を使わないタイヤが確認できますが、Stratiでは使われていなさそうです。
ホイールは3Dプリントだが、タイヤは通常のもの
自動車業界のゲームを変える
Local Motorsの社長のコメントによると
「3Dプリンタを使うことで、クルマの設計方法がびっくりするほど変わります。部品点数は2万5千点から50点以下に削減でき、設計時間も6ヶ月以下に削減できます。これは自動車業界の競争を変えることです。」(原文 “Using 3D printing, we have reimagined how cars are created using modern manufacturing techniques. The results are astounding. We have reduced the amount of car parts from 25,000 to less than 50, proving that we can take a car from designed to driven in less than six months. That is the game changer in the automotive world.”)
と言っています。
3Dプリンタでびっくりするニュースとして「実弾を発射できる銃」など少々暗い話題と比べると、この話題は夢があると思います。
公式サイト
https://localmotors.com/
3D-printed Car by Local Motors – The Strati YouTube
http://youtu.be/daioWlkH7ZI
写真はプレスリリース、localmotors.com youtube.comから