バナナは安くて美味しくて栄養価も高く、しかも持ち運びにも便利で、まさに食卓のベストパートナーと言える存在ですね。
小腹が空いた時にサクッとエネルギー補給ができて腹持ちも良いので、常備しておくと重宝するフルーツです。
とても優秀な食べ物なのですが、温かくなるこれからの時期は熟成が進みやすく、気づいたら真っ黒に……なんてことが起こりがちですね。
真っ黒になっていたとしても、すっぱいようなすえた匂いがしたり、果肉がドロドロに溶けて染み出た水分でビシャビシャになっているような状態でなければ腐ってはいません。むしろ食べごろです。
とはいえ熟成が進み、腐敗に進行する前に食べきるのが難しいときもあります。。。
そんなときはバナナケーキを作るのがおススメです!
今回は素人が作っても「お店よりも美味しい! 売り物だったら遠出してでも買いに行く!」と褒められ、「贈り物にしたいから作って!」とお願いされる、絶品バナナケーキのレシピをご紹介します!
しっとり濃厚、絶品バナナケーキの材料
以下の分量で
パウンド型Lサイズ(6.5cm×17.5×cm×4.5cm)2個
パウンド型Sサイズ(8.5cm×6.5cm×4.5cm)1個
の計3個できます。
・バナナ……皮付きで400g(バナナ3本でもOK)
・バター……200g(有塩でOK)
・薄力粉……200g
・卵……全卵150g(卵3個でもOK)
・きび糖……140g
・重曹……5g
・シナモン、ナツメグ、コリアンダーなどスパイス……各5振りぐらい
重曹以外は多少アバウトな分量になっても全く問題ないです。が、重曹だけはきっちり計量をしてください。
重曹は多すぎると、たとえたった1gのオーバーでも、苦みやしょっぱさが出てしまい著しく味が落ちます。
砂糖は、コクがあり柔らかい甘みで好きなので、お菓子作りではきび糖を愛用しています。
ですが、別にきび糖じゃなくても大丈夫です。上白糖でもてんさい糖でもグラニュー糖でもお好みのものをお使いください。
スパイスはシナモンだけでもOKです。ほんの数振り加えるだけで味の格が何段も上がるので、嫌いでなければスパイスは入れたほうが絶対に良いです。
完熟バナナがない場合はどうしたらいい?
熟しておらず、シュガースポット(黒い斑点)が全くできていないバナナしか手元にない場合はどうしたら良いの?
バナナはレンチンして使うので、熟していない若いものでも大丈夫です。レンチンすれば強制的に完熟状態になります!
皮がついたままの状態で1本1本ラップで包み、全体的に黒ずむまで1~3分レンチンします。
バナナは加熱すると甘みも栄養価もグッと高まるので、私は熟していても若いものでも、バナナケーキを焼くときはレンチンしたバナナを使います。
レンチンすれば熟してても若くても同じ完熟状態になりますが、でもやっぱり熟したバナナのほうがコクがあって香りが良いので、できれば黒くなったバナナを使うのがおススメです。
バナナはレンチンしなきゃダメ?
加熱せずに生のバナナを使っても良いです。が、加熱したほうが甘さやコク、香りが断然良くなるので、レンチンするのがおススメです。
レンチンするとバナナから水分が染み出てきます。これもバナナを加熱してから使用する利点です。
生のバナナを使うとケーキを焼いている最中にバナナから水分が出てきて、果肉が生地底に沈んで溜まってしまったり、果肉周りの生地に焼きムラのようなシミができて、そこがベチャッとした食感になってしまったりします。
バナナは加熱してあらかじめ水分を出してしまったほうが、綺麗なケーキが焼ける気がします。
しっとり濃厚! 絶品バナナケーキの下準備
①バナナはレンチンし、皮を剥いて潰しておきます。ゴロっとした果肉が入っていても美味しいので、粗目に潰してもOKです!
②卵は溶いて湯煎にかけ、30℃くらいにしておきます。
理由は後述しますが、このひと手間で仕上がりが違ってきます。
③バターは室温に戻し、グニュッと簡単に指を差し込めるぐらいの柔らかさにしておきます。
しっとり濃厚! 絶品バナナケーキを作る
まずはバターをクリーム状になるまで練ります。
バターがマヨネーズのようなクリーム状になったら、きび糖を3回ぐらいに分けて入れます。
砂糖を加えたら都度、空気を含ませるようによく擦り混ぜます。
バタークリームのように白っぽくフワフワになったらバターと砂糖の撹拌は完了です。
卵の入れ方が超大事なポイント!!
続いて卵を入れます。
ポイントは湯煎して30℃ぐらいにぬるく温めた溶き卵を、大さじ1ぐらいの少量ずつ入れることです。
ここ超大事!!!!
冷蔵庫から出した直後の冷たい卵だったり、一度にたくさんの量の卵を入れてしまうと、バターと卵が上手く混ざり合わずに分離してしまいます.
分離すると焼きムラができたり、ボソボソパサついた食感になったりします。
卵を入れたら、卵が見えなくなるまでしっかりと混ぜます!
大さじ1ずつぐらい卵を入れる→しっかり混ぜるを繰り返すと、
たくさん空気をまとって、生地が元の2~3倍に膨れます。
この2~3倍に膨れるまで混ぜるのもポイントです! ふんわり口溶けが良く、焼き縮みしづらいケーキになります。
混ぜすぎると分離しますが、多少分離しても良いのでしっかりと撹拌しましょう。
▼卵を入れる前・入れた後の生地の比較。比べると一目瞭然です。
バターと卵が綺麗に混ざりあい、とても滑らかな生地に仕上がっています。
ちなみに分離した生地はこんな感じです。
分離しても薄力粉を入れればまとまるので、このままバナナケーキ作りを続けて大丈夫です。
ただ、どうしても食感がボソボソにはなってしまいます。
でも分離生地のボソボソ食感もそれはそれで美味しくて私は好きです。
なんというか、素朴でどこか懐かしい、たまに無性に恋しくなる味わいのケーキになります。
一般的には分離させずに作った滑らかしっとりケーキが成功の味とされていますが、わざと分離させる時もあるぐらい、私は分離ケーキも好きです。
なので、もし分離してしまってもお気になさらず!
バターと卵の撹拌工程が終わったらスパイスを入れます。
まずは各3振りぐらい入れて味見をし、好みの濃さになるまで調整してください。
火を入れると香りが強くなるので、「ちょっと物足りない」ぐらいの濃さが丁度良いと思います。
私はシナモン、コリアンダー、ナツメグそれぞれ5振り、松葉パウダー1gを入れます。
松葉パウダーは木の実のようなコクと香ばしさが出るので入れていますが、これはなくても全く問題ないです。
好みのスパイスで大丈夫なのですが、シナモンとバナナは抜群に相性が良いので、シナモンはマストで入れことをおススメいたします。
続いて粉類を入れます。
薄力粉と重曹を合わせたものを2回に分けて入れます。まずは半分入れ、
▼泡だて器で混ぜて大丈夫です。
「粉が少し残ってる」ぐらいになるまで混ぜたら、
▼こんなもんでOK。
残りの薄力粉と重曹を入れてツヤが出るまでしっかりと混ぜます。
そしてこの辺りでオーブンを180℃ぐらいで余熱します。
▲艶々した生地。
最後に潰したバナナを入れて混ぜて生地は完成です。
生地が完成したらパウンド型に流します。
パウンドケーキ型7割ぐらいのところまで生地を入れてならします。
トントンと少し持ち上げて落とすを3回ぐらい繰り返して空気を抜いてから、180℃で40分焼きます。
オーブンによってクセがあるので、様子を見て温度や焼き時間は変えてください。
焼きあがりました!
今回は水分が多い卵とバナナだったのか、あんまり割れてくれなかったのですが、通常だと↓ぐらいしっかりと割れます。
ケーキの焼き上がり確認方法
ケーキの焼き上がり確認方法ですが、一般的に言われている「竹串を刺す」は私はやりません。
表面を指で軽く押した時にちゃんと弾力を感じるかどうかと、型と生地の接着面が割れ、隙間が出来ているかで焼き上がりを確認します。
▲最大に膨れた状態から少し縮まった=しっかりと焼けているので、型の周りに溝ができます。
焼きあがったら少し高い位置から型を落とします。こうすることで余分な水蒸気が抜け、焼き縮を防ぐことができます。
乾燥を防ぎしっとりしたバナナケーキにするため、熱いうちにアルミホイルとラップを巻きます。
粗熱が取れたら冷蔵庫に寝かせます。
出来立てを食べても良いのですが、まだ味が馴染んでおらず、アッサリして物足りない味わいです。
寝かせて熟成させたほうが断然美味しいです。
5日目ぐらいが食べごろです!
少なくとも2日は寝かせてほしいです!
しっとり濃厚! 絶品バナナケーキ完成
食べたいのをグッと我慢して、5日間熟成させました! では食べます!
カリッと焼き上がったケーキ表面から立ち上る、キャラメルのように香ばしく甘い香りがまず鼻先をくすぐります。
そこに完熟バナナのフルーティーな香りと、ほんのり効いたスパイスの余韻が重なって、食べる前から「これは絶対おいしい!!」と確信してしまいます。
ひと口頬張るとずっしり濃厚! 手作りならではのリッチな生地感で、バターとバナナの旨みをぎゅっと閉じ込めたような贅沢な味わいです。
なのに重たすぎず、口に入れた瞬間、しっとりとした生地がスーッと溶けていって、濃厚なのに後味はとてもなめらかです。
「あとひと口だけ」が止まらくなり、1本食べきってしまいそうになります。
バナナケーキ嫌いの友人も「これは美味しい!!」と絶賛し、食べた人からは「お店で売っていたらちょっと遠出してでも買いに行く!」と褒められ、「贈り物にしたいから作って!」とねだられる絶品バナナケーキです。
バナナが黒くなりやすいこの時期、ぜひお試しくださいませ。
※画像は全て筆者撮影

