地震や洪水など、いま日本で多発する自然災害の数々。
その備えは、お子さんを持つご家庭でしっかりと進んでいると思いますか?
ある調査(2025年7月 明光義塾調べ)によると、保護者の約4割が「子どもの防災意識は低い」と認識しており、家庭だけでは防災教育が十分に行き届いていないのかもしれません。
今回ご紹介するのは、「ファミリーマート」と、子ども支援専門の国際NGO(公益社団法人)「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」の取り組みです。
2者は、包括的なこども支援で連携を続けており、その一環として、子ども向け防災ワークショップを取り入れた「ファミマこども食堂+セーブ・ザ・チルドレン」を、2025年9月26日にファミリーマート本木東町店(東京都足立区)にて実施されました。
9月の防災月間に合わせ、昨年に続いての開催とのこと。
レポート情報から、イベントについて紹介します。
「非常用持ち出し袋」の中身=売り場から必要な防災グッズを選ぶ機会に
当日は、店舗近隣にお住まいのご家族、子どもをはじめ計14名が参加されました。
まず、セーブ・ザ・チルドレンのスタッフと一緒に、大きな「非常用持ち出し袋」の中身を確認。
一つひとつのモノを手に取りながら、災害時に自分や家族の身を守るための道具について学んでいきます。
さらには、お店にある商品を見て「これもあると嬉しいかも!」と、子どもたちの目線で必要なものを考える時間も設けたそう。
大人の話を聞くだけでなく、自分自身の視点で考えるので、子どもたちにとって学びが深まりそうですよね。
新聞紙がお椀に変身!避難所でも役立ちそうなアイデアに
さらに、参加者たちは新聞紙で「お椀」作りに挑戦。
(避難所でも新聞紙なら準備できそう!)
完成したお椀に盛り付けたのは、みんなが大好きな「ファミチキ」です。
災害時でも、工夫次第で温かく美味しい食事ができることを、楽しみながら体験することができたそうですよ。
防災ワークショップで学んだ後は、レジ打ちや売り場への商品補充などファミリーマートの仕事を体験したり、店舗のイートインスペースでのお食事会で交流を深める時間が設けられました。
参加者の声の一部をご紹介
・防災ワークショップで何を非常用持ち出し袋に入れたらよいか、自分なりに一所懸命考えていたようでした。また機会があれば是非参加したいです。親子ともに大満足でした。
・小学校で防災訓練をしたことがありますが、非常用持ち出し袋の中身を確認することは初めてで勉強になりました。
防災について、子ども自身で考えたり親と話し合う機会を設けてみては
「防災」と聞くと、備蓄品や避難用具の準備というイメージが強いと思います。
もちろんそうしたグッズの用意も必要ですが、子どもたちも防災を「自分ゴト」として考えることも大切ではないでしょうか。
避難場所やそこへの経路についてや、地震が起きたときに持ち出さないと困るものは何かを考える等。
子どもが自分自身で考えたり、または親と一緒に話し合う時間を作るなどの一歩を踏み出してみるのもオススメですよ!

