最近、旭日旗に対する歪曲された攻撃が目立ってきている。
主に攻撃を仕掛けているのは韓国のネチズンである。ネチズンとは造語であり、英語の「Network
Citizen(ネットワークシチズン)」の略称。直訳すると「ネットワーク市民」という意味である。
彼らは旭日旗を見つけると、見境なく一斉に攻撃をはじめる。
イギリスの会社のゲームに登場した旭日旗の削除を求めたり、フランス書店の広告を撤去させたり、アメリカのトニー賞で舞台に映し出された放射状に光を放つ演出、イタリアメーカーがデザインしたスマートフォン用のケース、英国ロックバンドのPV、ニュージーランドのチョコレート会社の広告など、旭日旗に似ているといだけで難癖をつけてきている。ネットで誹謗中傷を書き込み、削除や販売中止に追い込む手口である。韓国ネチズンの主張は、旭日旗はドイツの戦犯旗で逆カギ十字のハーケンクロイツと同じだというのだ。
旭日旗は光条(光線)が22.5度で開き、放射状にデザインされたもので、軍旗に使われる以前にもおめでたいことや、大漁旗として持ちいれられ、1954年(昭和29年)自衛隊法施行令により、「自衛艦旗」として制定された。
去年9月の日米韓の合同演習(大量破壊兵器拡散防止構想・PSI)のとき、韓国側は「諸般の事情」を理由に日本の自衛艦の釜山港寄港を拒否した。このとき日本は「多国間訓練の主催国としてきわめて非礼」と強く抗議した。見かねた米側が訓練のシナリオを変更して訓練は継続された。実は今年の五月に同タイプの演習が行われていた。当初、日米だけで行われる予定だったが、韓国側が急きょ参加した。つまり韓国政府は、旭日旗に対して明確に反論する理由がないのだ。
では、なぜ韓国が急に旭日旗に対して難癖をつけるようになったのか?
発端は2011年のアジアカップ準決勝の日本vs韓国戦。
前半23分にPKを決めたキ・ソンヨン選手が猿のマネをした。韓国で猿のマネをすることは日本人を侮辱する行為だそうだ。SMAPの草彅さんが韓国MBSのトークバラエティー番組で、共演者の芸人に突然猿のマネを突き付けられた事案が今年も起きている。
キ・ソンヨン選手は非難が集中すると、自身のTwitterで「観客席の旭日旗を見て涙が出た。私も選手の前に大韓民国国民です…」と発言した。このとき、観客席に旭日旗があったという情報は一切ない。
するとFIFA(国際サッカー連盟)やアジアサッカー連盟からの制裁を免れるため、今度は当時所属していたセルティクで相手ファンから猿のマネをされて人種差別を受けたなど、言い訳を二転三転させた。
この問題で日本サッカー協会が正式な抗議やFIFAに提訴しなかったこともあり、キ・ソンヨン選手に結局処分は下っていない。韓国サッカー協会から「結果として日本の皆さんに誤解を与えることになり、申し訳なく思う」と謝罪したこともあるが、あのときちゃんと抗議していれば、旭日旗に難癖をつけられる事態になっていなかった可能性は高い。FIFAは人種差別に敏感だ。かなり厳しい制裁が行われていれば、韓国側にお灸をすえることができたはずである。旭日旗の問題は、彼の行為を正当化しようという韓国ネチズンの思惑が汲み取れるのではないだろうか。
去年のオリンピックで日本VS韓国の3位決定戦で韓国のパク・ジョンウ選手が「独島は韓国領土」という政治的なメッセージが書かれたプラカードを持って、表彰式に出られずに銅メダル授与が一時保留になったとき、日本の体操選手が着ていたユニフォームが旭日旗を連想させるのに、メダルを剥奪しないのはおかしと、韓国では疑問視する声があがった。ちなみにパク・ジョンウ選手は国際試合2試合の出場停止と3500スイスフラン(約36万円)の罰金で済み、銅メダルも授与されている。
日本サッカー協会の責任は重大だ。もっと強烈に不快感を露わにしていれば、このような過ちが繰り返されることはなかった。
上部画像:from flickr YAHOO! (http://www.flickr.com/photos/kaztima/5508983669/)
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