橋下共同代表の従軍慰安婦をめぐる発言から窮地に立たされている維新の会。弱り目に祟り目とでも言おうか、都議会議員選挙での惨敗に続き、今度は東京都大田区区議会議員で維新の会の衆議院東京都第四支部長を努めている犬伏秀一氏が在特会(在日特権を許さない市民の会)に対し街宣車の提供、街頭演説やデモ参加を通して友好関係にあることがインターネット上で問題視されている。
在特会はデモ等において「殺せ」「レイプしろ」などと在日コリアンの暴力的排除を主張し、今月16日には暴力事件を起こした容疑で会長の桜井誠をはじめとする構成員が多数逮捕されている過激派市民団体だ。
これまでにも自民党の片山さつき議員など、在特会との関係をささやかれる政治家はいたが大方は体面を気遣ってか公には認めていない。しかし犬伏氏の場合は公式ブログで堂々と在特会との具体的な交流を報告し、その主張を手ばなしで称賛するといったベッタリぶりだ。
以下は公式ブログ(http://blog.goo.ne.jp/inuhide)、2012年2月25日記事からの引用である。
今日は、在日特権を許さない市民の会主催のデモ行進にゲストとして参加した。この団体は、在日外国人であるとの理由だけで様々な特権を得ている実態を明らかにして正常化することを目的とされており、保守系の会合では度々ご一緒している。
(中略)
私は地元の議員ということで、宣伝カーをお貸ししたが、警視庁やら公安調査庁などの公安関係者から写真を撮られるは、動画は録画されるは、韓国のテレビ局から取材は受けるは、でさながら「犯罪者扱い」だった。
維新の会では今年5月、人種差別の風潮を危惧する世論の高まりをうけて橋下徹共同代表が「外国人のみならず、誰に対しても不当に侮辱する発言や暴言は許されない」と発言したばかり。犬伏氏と在特会の関係が党内でどこまで周知されているのか定かでないが、今後なんらかの釈明がされなければ維新の会への不信感はつのるばかりだ。
※画像は『犬伏秀一オフィシャルサイト』、『YOUTUBE』から引用しました