江戸時代の1670年(寛文10年)に職人が漬けた梅干しが現存しているらしい。もしそれが事実ならば、今から約350年前に漬けられた梅干しということになる。
約350年前の梅干し
太古の遺跡や遺物は今も発見され続けているが、この梅干しは「食べられる遺物」ともいえ、極めて希少な存在。まさに歴史を食べることができるわけだ。さっそく、筆者は「約350年前の梅干し」をゲットするべく和歌山県へと飛んだ。
梅ぼし専門店『山崎屋』
約350年前の梅干しが買えるのは、梅ぼし専門店『山崎屋』(和歌山県西牟婁郡白浜町3745-6)。ここではあらゆる年代の梅干しが販売されており、最古の梅干しが1670年に漬けられたもの。なんと、店主のご先祖様が漬けたのだという。ちなみに店主で9代目だという。
長きにわたり続いている老舗だからこそできる
約350年前にご存命だったご先祖様は、毎年梅干しを漬けていたらしく、常に350年前の梅干しを売り続けることができるという。長きにわたり続いている老舗だからこそできることだ。
約350年前の梅干し! かなり濃い褐色
実際に約350年前の梅干しを見せてもらったが、かなり濃い褐色になっており、ギュギューッと水分を飛ばしたのか、シワシワというよりカラカラな印象。いったいどんな味がするのか体験してみたい! 筆者は350年前の梅干しを数粒購入し、東京に持ち帰った。
梅干しサワーにして飲んでみた
筆者は梅干しサワーにして飲んでみたのだが、塩気が強くてシブい。めっっっっっっっっっっちゃくちゃシブい。そして濃い。塩気が強いのだが旨味エキスが凝縮されているのか、かなり強い旨味を感じる。その影響なのかコクも強い。ずっと続くコクがある。いいぞ!
ひろゆきが約350年前の梅干しを食べた結果
せっかくなので、インターネット掲示板『2ちゃんねる』創設者のひろゆきさんにも食べてもらい、感想を聞くことにした。約350年前の梅干しとライスを用意し、じっくりと味わいながら食べてもらう。……はたしてどんな感想が得られるのか。
最初、梅干しを見つめながら「これ食べて大丈夫なものなの?」と話すひろゆきさん。350年前の食品なのだから、食べられるものなのかどうか疑って当然といえるかもしれない。
食べても大丈夫だとわかり、さっそく食べてみると……。
<ひろゆきさんが約350年前の梅干しを食べた感想>
「水分がけっこう入っているんですよ。本当に(350年間)漬けてるんだったら、塩に漬けているから乾燥もするし、ほとんど水分ないはずなんですよね。それで水分が維持されているのはちょっとおかしいなあって気がする。たぶん時間をかけて(漬けてい)るのはそうなんだと思うんですけど、この水分残り続けているのは、やっぱ違う気がする。すごくしょっぱい。すごくしょっぱいがおいしい。……普通にもっと安くておいしい梅干しあるよ?」
ひろゆきが350年前の梅干し食べてみた pic.twitter.com/ed2IG1iZ7K
— ガジェット通信(公式) (@getnewsfeed) June 14, 2024
しっかり水分が含まれていることに疑問
ひろゆきさんは、そもそも「350年前に漬けられた」という情報が正しいのかどうか気になったようだ。350年も経つのにしっかり水分が含まれていることに疑問を感じたようである。
味に関しては「しょっぱいがおいしい」と語っていた。つまり、梅干しとしての良さはしっかり感じられるようである。……とはいえ「普通にもっと安くておいしい梅干しはある」とも思ったようである(笑)。
体験として食べる価値はあるかもしれない!?
味に関しては人それぞれ好みがあり、オイシイと感じる人もいれば、イマイチと思う人もいる。約350年前の梅干しの味も賛否ありそうだが、グルメな人や、好奇心が旺盛な人であれば、体験として食べる価値はあるかもしれない!? 皆さんはどうお思いだろうか。