1杯2500円の豚骨ラーメンを食べてみた結果! →ただただウマいけどもう二度と食べることはないだろう

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皆さんにとってラーメンの適正価格はおいくらくらいでしょうか。一般的には1杯1000円を超えると高いと感じる人が多いようですが、最近は1000円以上でラーメンを提供するお店も増えてきました。

そういう店は見るからに手の込んだラーメンを出してくれることが多いし、個人的にはしっかり美味しければ1000円以上だって全然オッケー。高くてマズかったらイヤだけど、価格相応の価値を感じられるならそれでいいじゃない。

1杯2500円の豚骨ラーメンを食べてきた

でもさすがに1杯2000円、3000円となってくると考えもの。だって「しゃぶ葉」で無難な牛&豚の食べ放題ができちゃうし。

そんななか、1杯2500円もする豚骨ラーメンを食べる機会がありました。

いったいどこの店でそんな高額な豚骨ラーメンを食べてきたのかというと、新潟県燕市にある「酒麺亭 潤」をはじめとする「らーめん潤」グループのフランクフルト店。ドイツの店です。はい、すいません。というか、ドイツにまで店舗展開しているのがすごすぎる!

「らーめん潤」のフランクフルト店「Ramen Jun Frankfurt」がオープンしたのは2015年6月。本来の燕三条系ラーメンではなく、あえて全然違う土俵の博多豚骨ラーメンを提供しています。

確かにドイツといえば豚料理が有名ですし、現地でも良質な豚を仕入れやすかったのでしょう。これが賢明な判断だったのか、コロナも超えて10年近く営業が続いているのだから本当にすごい。

円安のせいで価格が高騰

「Ramen Jun Frankfurt」では行列ができることも多いようですが、行った日はたまたますんなりと入店。メニューには日本語も書かれているし、日本語で注文もできたけど、お客さんは外国人が多かったのが印象的でした。すっかりドイツに馴染んでる。

メニューは豚骨ラーメンのほかに、味噌豚骨ラーメン、しゃぶしゃぶ味噌ラーメン、ベジラーメンなどがあり、餃子や唐揚げ、サラダなどのサイドメニューやデザート類、アルコール類もありました。

せっかくだし看板メニューの「とんこつクラシック」を注文しましたが、価格は15ユーロ。この日は1ユーロが170円くらいだったので、円換算すると2550円! ウギャーーーーッ!!

せっかくなんで餃子なんかも食べてみたかったんですけど、価格は5個で8.5ユーロ。円換算で1445円! 日高屋で餃子5皿頼めちゃうじゃんと思ったらさすがにこれは注文できませんでした。円安のバカ!!

昔のユーロと円のレートを調べてみると、5年前なんかは1ユーロ120円くらいだったんですね。さすがに50円も上がってるとダメージがどでかい……。

高かったことを忘れるほど味に大満足!

そしてほどなくして「お待たせしました」と運ばれてきた「とんこつクラシック」。もう、笑っちゃうくらい提供の仕方も日本のラーメン屋だし、そのビジュアルも、ほのかに漂う香りも、すべてが完璧に日本の豚骨ラーメン!

まずはスープを一口。うおおおっ、ウメエエエエーーーーッ!!

こってりと濃厚で旨味たっぷり。まろやかで万人受けしそうな味なのに、適度にクサいのもいい感じ。めちゃくちゃ完成度が高いスープだ……!

しかも麺もプリッとした歯ごたえで、違和感など皆無。なにやら日本で作ったものを輸入しているのではなく、ちゃんと店舗で自家製麺しているらしい。そりゃあウマいわけだ!

そして肉厚なチャーシューはもちろんウマいし、キクラゲや紅生姜、青ネギまで違和感ないものが盛り付けられているのも嬉しい。「外国でこんなにウマい豚骨ラーメンを食べられるなんて」なんていう感想を頭で用意してたけど、こりゃあ“外国で”なんてつけたら失礼。日本でもこんなにウマい豚骨ラーメンを食べられることなんてめったにないぞ……!

また食べに行きたいけど交通費が……

これは近所にあったら間違いなく通うことになる豚骨ラーメン。しかし食べている間は完全に忘れていたけど、やはり高い。2人でラーメン2杯とビール2杯、サラダ1品だけでお会計は46.7ユーロ。日本円換算で約8000円! フガーーーーッ!!

しかも実際に食べに行くとなったら往復の航空券も必要になるもんな。1杯のラーメンに実質ウン十万円もかけることに。それは無理だ。もう二度と食べることはないだろう……。いつの日かまた機会を作れたらいいなぁ……。

▲ちなみに同行した友人が食べた「スパイシーベジ味噌ラーメン」も野菜の調理にこだわりを感じられてウマかったです。価格は19.5ユーロ=日本円で約3300円。ひえええええ……。

ノジーマ

B級フード研究家。漫画を描いたりライターをしたり。変な料理をいろいろ考えます。週刊プレイボーイで『野島慎一郎の激ウマ!!バカレシピ研究所』連載中。最近は撮影をしていると猫が寄ってくるので、そのまま記事でも使っています。 ★レシピ本発売中!★世界一美味しい「どん二郎」の作り方 誰も思いつかなかった激ウマ!B級フードレシピ http://amzn.asia/8N2jTuz

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