白熱電球はエネルギーの消費が激しすぎると蛍光灯型の電球が生まれました。今ではさらに効率の良いLED電球が販売されています。 しかし、LED電球は完全に白熱電球の代替として使える物ではありません。多くの設置条件があります。 また、照らす角度も電球よりは狭く暗く感じてしまうことがありました。アメリカで発表された『SWITCH』のLED型電球は従来のLED電球と比べると制約が少なく多くの場所の白熱電球からの置き換えが可能です。また、機能とは関係ないですが、シリコーンで満たされたデザインが見た目に良いです。
秘密は電球内に満たされたシリコーン
SwitchのLED電球は、LEDモジュール(発光ダイオード本体)が配置された空間にシリコーンが満たされています。 シリコーンは熱伝導が空気より高く、LEDモジュールの発熱を効率よく吸収します。 シリコーンは自然に対流して、電球の付け根にある放熱フィンで外部に排出されます。 液体だからLEDモジュールや放熱フィンと隙間なく密着します。
LEDモジュールは放射線状に配置されていますので、付け根のソケットの部分を除いてすべての角度に光を照射することができます。今までだと放熱部品が邪魔してこのような配置ができなかったですが、透明なシリコーンは光の邪魔をしないので放熱効率を最大限に生かしても、光の設計が邪魔になりません。
利点をまとめると
・完全密閉の照明器具でも使える(最近は他社でも対応しているが)
・ほぼ電球と同じ照射角度(他社は角度によって複数の商品をラインナップ)
です。
電球単体でもそのまま使いたくなる洗練されたデザインです。
シリコーンが入っているのは放熱と光の設計の自由度を上げるためですが、デザインも良いです。 完全に密閉された空間でも使えるといわれていますが、このスタイルなら見せるような使い方をあえてしてみたいです。日本でも販売されてほしいです。
SWITCH LED Bulbs for residential and commercial customers
http://switchlightingco.com/
画像はswitchlightingco.comから