私が子どもの頃に「○八先生」という熱血教師のTVのドラマが流行ったときがある。
「人という字は人と人が支えあって人となります」
子供の心で感動した言葉です。
人と人との係わり合いの中で一番楽しいのはコミュニケーション。
このコミュニケーションは、ストレスを改善させたり、情報交換であったりする大事な意思確認でもあります。
以前、外資系企業で働いているとき「ストレスマネンジメントの勉強会」に出席をしました。
人間のストレスは、多種多様化し一昔前なら考えられないようなストレスを感じているという。
情報化社会の中、そのストレスを溜めない様にする方法を探すことのほうが難しいと言われていますが、果たしてそうなのでしょうか・・・
ストレス解消は何処かに自分の気持ちを向け、今現在感じている心の重みをある程度軽減してあげるという方法が一般的。
あくまでストレス発散とは「対自分とのストレス」でなくては意味がないのですが、
「人に自分のストレスを向け自分のストレスを軽減させる」という方法があります。
これはかなり危険な行為。
よく「悪い事をすると全部自分に帰ってくるよ」などと子供の時に言われたことはないでしょうか・・・。
ストレスで相手を攻撃したことにより、自分の首を絞める結果へと繋がる事の方が多いでしょう。
まさしくそれなのです。
自分の持っているストレスを他人に向け、その他人に攻撃を加える、
もしくはそのようにするように人を遊動させるというもの・・・。
何故、危険であるかというと加虐性向(性格)は過剰化してくる。
相手を一度でも口撃で黙らせる事が出来ると、その優越感に満足する。
次回は「黙らせる」だけではなく、相手の意見を封じ込め傷つく顔を見て満足する。
その次には「相手の涙」を見るまで・・・と・・・
何処までも終わりのないループの世界が出来ます。
「More」の状態に陥り、相手に攻撃を加える事を「快感」として自分に受け入れる。
しかし、このストレス発散方法はあくまで「相手」がいないと出来ない方法。
そして相手を傷つけられなければストレスは増す一方になる。
「納得」の世界などないのです。
そのような方は、あくまで自分のストレス発散の為の攻撃であるので「自分が傷つけられる事を恐れ」ます。
だから、自分より弱いものへストレスをぶつけるようになる。DV、幼児虐待などもその例にあげられると思います。
自分とは違うものへの「恐れ」「否定」「自己枠形成」
そして「自分の自信の無さ」「自己防御」「プライド」など・・・。
それらを守るために、自分とは違うものを受け入れるエリアを心の中に持たないように、シャットアウトするそうです。
現代社会の問題でもある「イジメ」もそのうちの一つ。
学校の中で行われるイジメは昔から聞く話ですが、今は会社の中、企業同士でもあるといいます。
又、インターネットの中でも「殺人予告」などを行い、逮捕後に理由を聞くと「イライラしていた」「嫌な事があった」など「ストレス」を理由に上げているケースがとても多いのも事実です。
「人の幸せな話を喜べない」こんな経験をした人は多いのではないでしょうか。
会社の中で自分よりも遅く入社した後輩が、みるみる昇格していく。
「嫉妬」「ねたみ」などの感情が湧き上がってくる。
そして、「陰口」「嘘」「無視」「噂(虚言)」などの行動で相手を攻撃するという話は良く聞く話です。
これこそが、ストレス発散の一つになっているのですが、これでストレスが発散される事はありません。又、同じように優秀な後輩が入れば、全く同じようなストレスが襲ってくるのですから。
しかし、頭を切り替え一つずつストレスを解消できる方法を探してみるのも一手。
■相手よりも自分が努力をすること。
自分が「頑張っている」と思っている上限よりも相手の方が「努力」しているのではないか。
それは、どんな事かを良く観察する。
■相手よりも自分が勝っているところを探すこと。
相手の得意分野で勝とうとしても難しい。ならば、自分が相手よりも勝っているところを
見つけ出し、そこでは相手に絶対に負けない部分を作っておく。
■自分が相手よりも劣っているところを探すこと。
何故、相手のほうが評価をされるのかを考えてみる。相手が優秀である以外にも、自分が相手
よりも出来ていない部分があるかもしれない。それを一つ一つ克服するようにする。
ストレスというのは「自分」の中の問題であることを充分理解し、
それを「人」にぶつけるというのは大変危険な行為であるということを「自らが認識」すること。
ストレスを感じたら、そのストレスを利用し「ステップアップ」の材料とすることだと思います。
偉人達の言葉
「不快感をかんずることも我々は自分の役に立てねばならない」
ゲーテ
「他人に対して苛立ちを感じた時は、自分について知るいい機会である」
カール・ユング
「中間管理職と真のリーダーシップの微妙な半歩の違いはプレッシャーの下で優雅さを保てるかどうかだろう。」 ジョン・F・ケネディ