キリンビバレッジは、11月1日の「紅茶の日」に合わせてあるニュースリリースを発出した。その中にミルクティーと相性の良い食べ物の一覧があった。
相性の良い食べ物としては、チーズ・サンドイッチ・チョコレート・バタークッキー・ドーナツ・フィッシュバーガー・ケーキとなっており、当たり前と言えば当たり前で、論評を挟む余地はない。そして意外に合う食べ物としては、どら焼き・ハンバーガー・パンケーキ・フィッシュ&チップス・サーモンとなっており、こちらもさほどの意外性はない。
ただし、この中で甘いものについては甘いミルクティと一緒だと、味覚がバカになって甘みを感じられなくなるのではないかという懸念はあった。
そこで、同社の午後ティーのミルクティー現行ラインナップをそろえて試してみることにした。
入手したのは、ミルクティー・おいしい無糖ミルクティー・TEA SELECTION ザ ミルクティーイングリッシュブレンド・ミルクティーホット&コールドの4種類だ。
用意したお菓子は、どら焼き・カカオ70%チョコレート・ミルクチョコレートの3種で、総当たりで比べてみた。
まずは無糖のミルクティーだが、そもそも甘さがないため、茶葉の特徴をよく伝える仕上がりだ。よって、どのお菓子にもミルクティーの味を殺さず、かつお菓子の甘さは抑えめに感じられる。
70%カカオチョコレートは元々さほど甘くなく、若干の酸味を感じるが無糖だと一層強く感じるようになった。
次は最もオーソドックスなミルクティーだ。こちらはミルク感と甘さが多めで、ゴクゴクいけるタイプだ。どのお菓子も調和の取れた味と風味を残す。ミルクチョコレートの方が甘みが強いのだろうがミルクティーも負けておらず、特に味覚がおかしくなることはなかった。
続いてイングリッシュブレンドだ。こちらは紅茶の茶葉の味と風味が強めなので、やはりどら焼きが最適だ。あんこの甘さとミルクティーの甘さは性質が違うので、「お茶感」を感じつつお菓子も美味しくいただくにはいい組み合わせだ。英国でクッキーをお茶うけにするのと同じ感覚だろうか、和菓子でもよく合う。
最後はミルクティーホット&コールドだ。ホットで試してみたが、ホットだとより紅茶の味がわかりやすく、チョコレートは溶けやすく、どら焼きは流し込まれる形になる。これからの季節であれば、ホットで茶葉を感じながらのお菓子が最適だろうか。
総当たりで試してみたが、特にダメという組み合わせはなく、好みのミルクティーでどんなお菓子でも合わせることが可能なようだ。これは乳脂肪分が多いので舌をリセットすることができるからではないだろうか。本当に意外な組み合わせで、あなただけのミルクティーライフを組んでみてはいかがだろうか。
※写真はすべて記者撮影