カップ麺やスナック菓子、ファストフードなどのアレンジレシピを研究する“B級フード研究家”としても活動している、ノジーマこと野島慎一郎です。
いつもガジェット通信ではアレンジレシピを紹介する記事を中心に執筆していますが、普段から研究としてカップ麺をよく食べているので、1か月で食べたカップ麺のなかから個人的に美味しいと感じたカップ麺ベスト5をご紹介しています。
今回は2022年12月のランキングです。新旧問わずに美味しいと感じたものを選んだ個人的なランキングではありますが、皆さまのカップ麺選びの参考にしていただければ幸いです。
第5位:寿がきや 富山白えびラーメン
5位には寿がきやの「富山白えびラーメン」を選出。こちらは透明度が高くて繊細なスープがとにかく美味しかったです。旨味たっぷりのあっさり系塩味で、まるでお吸い物などのように優しい味。そこに白えびの香りが芳醇に漂い、口の中にしっかりと白えびの香りとかすかな甘味が残るのがなんともおしゃれでした。
麺は寿がきや独特のもっちりした縮れ麺で、かやくは後入れの細かいネギなどがたっぷり。焼豚などの主役クラス不在は寂しくもありますが、小粒な具がたっぷりと麺に絡んでくるので存在感は抜群。野球でいうところのマシンガン打線のようです。
限られた予算の中でスープにステータスをガッツリと振り、かやくは細かいもので補ったのかなと思いますが、見事に功を奏していました。
第4位:明星 ガーリック香るペペロンチーノ風まぜそば
東京デザイン専門学校と明星がコラボした「ガーリック香るペペロンチーノ風まぜそば」を4位に選びました。さすがパッケージが斬新でおしゃれですよね!
ところが、中身は対象的にめちゃくちゃジャンクな味に仕上がっていました。一人暮らしで貧しい学生が100円ショップでパスタを買って、具なしでペペロンチーノを作ったら味が濃い目になっちゃったようなカップまぜそば。でもこういうのがまたウマいんですよ。
ただしょっぱいだけじゃなくて旨味もすごく強いし、ニンニクも唐辛子もガツンときいてて辛口。そんな尖った味を麺がしっかりと支えています。細麺なのにプリッと歯ごたえがあって実にウマい。
本当に好みが分かれるカップ麺だと思いますが、個人的には大好き。まるで店で出てくるラーメンのようなカップ麺も最高ですけど、やっぱりこういうカップ麺じゃないと食べられないようなものはいいですね。
第3位:マルちゃん 正麺 濃厚もやし辛味噌
3位には「マルちゃん正麺 濃厚もやし辛味噌」を選びました。こちらは正統派の辛味噌ラーメンという感じで安定感抜群の美味しさでした。
嬉しいのはやっぱり生タイプのもやしの存在。スーパーで買えば1袋20円程度で買えちゃうこともあるのに、ほんのちょっとだけでも生タイプのもやしが入っていると一気に本格感が出るんですよね。シャキシャキの食感が実に幸せ。もやし自体はほのかに酸味が感じられるんですが、スープに浸ると見事に調和。スープ、麺、具材でしっかり三位一体となっていました。
味噌ラーメンは地域性が出やすいラーメンだと思うんですけど、これはすごくいい意味で日高屋のような味噌ラーメン。全国どこでも食べられる普遍的な美味しさで、マイルドでとろみのある味噌スープとそこまで辛すぎないラー油のバランスも見事に調和。茹でたてのような食感の幅広麺との相性も抜群でした。
第2位:ニュータッチ 凄麺 愛媛八幡浜ちゃんぽん
2位はニュータッチの「凄麺 愛媛八幡浜ちゃんぽん」を選出。凄麺シリーズは全国のご当地カップ麺を手広く商品化してきていますが、また随分とマニアックなところを攻めてきたなという印象を受けてしまいました。愛媛のみなさんすみません。
だって札幌味噌、博多豚骨、富山ブラックとか並んでいる売り場に八幡浜ちゃんぽんがあっても、なかなか手に取られないのは目に見えているじゃないですか。
でもこれがめちゃくちゃ美味しかった。
ざっくり言うと透明度が高くて海鮮と野菜の旨味がたっぷり溶け込んだ塩ラーメンという感じなんですが、まず黄金色のスープの旨味が本当にすごい。余ったスープで鍋とか作ったら絶対美味しくなるやつです。
そして具材もお見事で、たっぷり入っている野菜は食感がしっかりシャキシャキ。キャベツなんかサイズも大きめなので存在感が爆裂ですし、名物のじゃこ天もちゃんと魚の味がしますし、凄麺シリーズにしては珍しい太麺ももっちり食感で圧倒的にウマい。凄麺シリーズの中でもかなり上位に入ってくる完成度だと思いました!
第1位:明星 みかさ監修ソース焼きそば
2022年12月の1位には明星の「みかさ監修ソース焼きそば」を選びました。こちらは以前からちょくちょく発売になっている商品ではあるのですが、リニューアルを経てさらにとんでもない美味しさに進化したので、文句なしで1位に選出です。
何が特徴なのかというと極太の麺もそうですが、唯一無二なのは超濃厚なソース。液体というよりももはやペーストに近い状態のソースを2種類ブレンドすることで味の奥深さがほかのカップ焼きそばとは段違いに。
味の濃さの中には酸味もあり、香味高くて実際に麺を炒めたような風味も出て、そこにリニューアルで追加されたたまごタレを垂らすとまろやかさもプラス。それらがどっぷりと絡みついた極太麺をひとたびすするたびにいろいろな美味しさが口の中で炸裂。いやあ、カップ焼きそばってまだこんなに進化できたのか!
ただし、価格はカップ焼きそばなのに300円に迫るというのがネックではありますかね。スーパーならU.F.O.とかペヤングが2個買えちゃいますから。そこは評価が分かれるところでしょう。ですが個人的にはこの価格にも納得。カップ焼きそばが好きならぜひ一度お試しいただきたいですね。
総評
以上、2022年12月の美味しかったカップ麺ベスト5でした。次回は2月上旬頃に2023年1月のランキングを発表予定ですが、その前に何らかの形で2022年で最も美味しかったカップ麺を決める「カップ麺オブ・ザ・イヤー2022」を発表できたらいいなと思っています。どうぞお楽しみに!
動画でも解説しています。こちらもよろしくお願いします!
https://youtu.be/ZKbrrfOueiY [リンク]