紀ノ國屋は秋の味覚・さつまいもを使用した新作スイーツ『金蜜芋のモンブラン』と『金蜜芋パイ』を10月1日より紀ノ国屋各店舗で販売している。本品は数百年の歴史を持つさつまいも専門農園である「ISHIDA NOUEN」が手掛けるブランド芋「宝石のようなさつまいも 金蜜芋」をぜい沢に使用し、素材本来の風味や優しい甘さ、食べ応えを堪能できる”さつまいもスイーツ”だ。実際に食べてみたのでレポートする。
半世紀以上にわたり作り続けている大人気のロングセラー商品「紀ノ国屋 アップルパイ」を参考に開発した、さつまいもがぎっしりと詰まったパイが『金蜜芋パイ』だ。皮まで甘く風味豊かな金蜜芋を余すことなく味わえるように、皮付きのままゴロッと大きめにカットした金蜜芋の焼き芋をたっぷりと混ぜ込んだペーストが入っている。冷たいままでもよいが、せっかくのパイなので電子レンジでほんの少しだけ温めてみた。すると香りからして、もう焼き芋だ。中にはもちろん蜜がたっぷりのサツマイモが光り、手軽につまめる焼き芋風のパイだった。パイ皮の香ばしさも相まって、絶妙な風味を醸し出していた。外から見ればおしゃれなパイだがその実、中身はほぼ焼き芋というギャップがたまらない。
『金蜜芋のモンブラン』は、なめらかな舌触りの焼き芋プリンに、金蜜芋あんこを練り込んだ焼き芋ホイップクリームを重ね、ダイス状にカットした金蜜芋の焼き芋をトッピングした、さつまいも尽くしのモンブランだ。プリンとホイップクリームの2層仕立てで、プリンの濃厚な味わいだけを楽しむのもよし、プリン・クリーム・焼き芋の3種の重なる味わいを楽しむのもよし。
一応、上から食べてみたが焼き芋もクリームもプリンもそれぞれが異なる甘さで美味しい。しかし上からスプーンをサクッと入れて下からすくうように全種類を一度に口に運ぶ幸せ感は、なかなか味わうことのできない不思議な甘さだ。ケーキやプリン単体の甘さではなく、サツマイモの濃厚で自然な甘さが中心に感じられるからこその安心感がホッとさせる。
冬には欠かせない季節の風物詩である焼き芋を一足早く、おしゃれなスイーツとしていただくには最高の逸品ではないだろうか。
※写真はすべて記者撮影