東日本震災以降、日本は電気代の値上げの影響か、節電ムードが高まっています。そんな中、先月(11月26日)、東京電力エリアの電力使用率が95%に達したのは皆さん記憶に新しいと思います。
おっとこれはマズイ、と節電を心がける人も多いかと思いますが、やりすぎには注意。いくつか事例とともに紹介していきます。
布団での温度に注意
冒頭の画像にもあるように、最近は節電グッズとして注目されている『湯たんぽ』で、低音やけどの事故が起こっているようです。
製品評価技術基盤機構によると、湯たんぽでの事故は過去5年間で90件近く発生しており、
そのうち四分の一は全治30日以上の重症になってしまったとのことなのです。(※1)
原因は、湯たんぽで体の一部を暖めながら寝てしまった結果、気づいたら低音やけどになってしまっていた、というケースが多いようです。
人間の体は、ある一定の温度のものに長時間接触していると、熱さを感じなくてもやけどをすることがあるようなのです。44度のものが3~4時間、46度のものが30分~1時間、50度のものが2分~3分程度同じ箇所に当たり続けると、低音やけどは比較的簡単に発生するようです。
節電の結果思わぬ弊害が、湯たんぽでの低音やけどだったみたいですね。
髪を乾かすときの温度に注意
一方、冬場特有のちょっと風変わりなやけどもあります。それは、髪の毛を乾かすときに使う『ドライヤー』です。
冬場は部屋の温度が低く、なかなか髪の毛は乾いてくれません。ドライヤーの風が温かくて必要以上に長時間ブローしてしまう・・・なんて人もいるのではないでしょうか。
実はドライヤーの風はとても高温で、20分ほどあてるだけで目玉焼きが焼けてしまうほどらしいのです。(アンファーさん調べ:動画はこちらURL http://sd-beaute.angfa-store.jp/sdhc/)
ネット上に知恵袋をはじめ色んな質問サイトがあり、髪の毛や頭皮をきちんとケアする上ではドライヤーが不可欠!といった情報もあります。(※2)しかしやはり当てすぎは注意が必要、思わぬ髪の毛へのダメージを与えてしまったり、頭皮をやけどしてしまったりするようです。
お風呂での温度に注意
これは意外と知らない人も多いかもしれません。寒いときは熱いお湯につかって疲れも冷えもとりたい、そう思うのが人間心理、いや、日本人の心理かもしれません。よく適温は42度だ! だなんて言われますが、40度を越える温度に長時間つかると、大事な皮脂まで溶かして落としてしまうらしいのです。
たとえば女性が肌の保湿のためにお湯につかりたい、というときは40度以下の少しぬるいかな、くらいのお湯に20分程度つかるのが効果的のようです。(ポーセーヌさんのサイトより:http://scarepsn.com/d01bath.html)
まとめ
ドライヤーは電気代も食いますし、ここは少し節電を意識して必要十分な量だけのブローを心がけると良いのでしょう。乾燥したタオルを髪の毛のうえに被せてドライヤーを当てると効率よく乾くといった豆知識もあります。
湯たんぽに関して言えば、布団の中が温まったら取り出すと危険性は低くなりますし、お風呂に入ってすぐ布団に入れば湯たんぽも不要かもしれません。
湯たんぽもドライヤーもお風呂も、少なからず使い方によっては危険性をはらむものとして、その正しい使い方や知識で、安全に寒くて乾燥する季節を乗り越えていって欲しいものです。
※1 電気こたつ、電気カーペット及びゆたんぽの冬の事故の防止について(注意喚起) http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs12112201.html
※2 教えて!Watch ドライヤーか自然乾燥か http://oshiete1.watch.impress.co.jp/qa1427449.html
※画像 画像は製品評価技術基盤機構サイト内、湯たんぽのゆたんぽの年代別男女別被害者数グラフデータより引用