長きにわたるコロナ騒ぎで、消毒やマスクが日常になっているが、油断が生まれるのもこういうときだろう。照射するだけで殺菌できる照明器具を使ってみたのでレビューする。
カネヒロデンシが開発しI-Lightが販売するLED除菌灯は、抗ウイルスのUVA紫外線LED近日光除菌電球で電球色と昼白色がある。
昼白色LEDが照らす普通の照明として使用でき、同時に紫外線も照射するので、例えば旅券の写真ページを照らすと右側に通常では見えない埋め込まれた顔写真が浮かび上がる。これで確かに紫外線が出ているのは確認できた。
【抗ウイルス】UVA紫外線LED近日光除菌電球(昼白色)
【抗ウイルス】UVA紫外線LED近日光除菌電球(昼白色)の諸元は、色温度が5000Kで寿命は25000時間なので連続点灯させても約2.85年は持つ計算だ。消費電力は14Wだ。365nmの波長の紫外線で抗ウイルス効果を発揮する。一般的な電球よりは少し大きめ(広め)
だ。
シャッタースピードを調整して点灯時の本品を撮影してみると構造がよくわかる。ちなみに抗ウイルス効果があることと、直視した際の安全性については同社に取材して各種の試験結果やエビデンスを確認している。
普通に点灯時を撮影すると、ただの昼白色LED電球にしか見えないが、白いものに照射すると赤外線が出ているのがよくわかる。
【抗ウイルス】UVA紫外線LED近日光除菌電球(昼白色)・電球型
【抗ウイルス】UVA紫外線LED近日光除菌電球(昼白色)は、まさに一般的な電球と大きさが同じなので交換するだけの手軽さがある。諸元は同じだが消費電力は8W。
フィラメント式の電球や電球型の蛍光管よりもLEDなので光束に若干の指向性があるが、実用上の問題はない。できれば壁に横付け設置するよりも、天井から下向きに設置するタイプの方が向いているかもしれない。
本品は試験結果等によるエビデンスはあるものの、記者自身が実感したわけではないので何か試すことができる方法はないかと考え、ウイルスではないが除菌効果を確かめるべくタオルで実験してみた。洗濯したてのタオルを部屋干しすると生乾きの嫌なにおいがしてくるが、あれは主に雑菌が繁殖した結果であることは分かっている。そこでわざわざ洗濯したてのタオルを日光が当たらない部屋で本品による照明(紫外線)が照射される位置に干した。結果は紫外線が照射された側はニオイはまったくなく、照射されなかった側は乾いてはいるが多少ニオイが残っていた。
このことから、生ごみ等の雑菌が繁殖しやすいキッチン周りや雑菌やウイルスの入り口になり得る玄関周りの照明で使用すれば、雑菌やウイルスから防護でき嫌なにおいを防ぐことがでるので二重の効果が期待できるだろう。もちろんリビングでしても問題はないし、常時除菌しているようなものなので一石二鳥だが、紫外線照射により白いものが浮かび上がるように見えるのでそこだけは慣れが必要だ。
※写真はすべて記者撮影