日曜日に投開票の衆議院選挙。選挙前は自民党でも民主党でもない“第三極”の動向に注目が集まった。その一角である日本未来の党は、滋賀県知事の嘉田由紀子氏が党代表職と知事職を兼務することでも話題に。しかし、兼務には批判の声も上がっている。滋賀県彦根市長の獅山向洋氏は、選挙活動中の知事給与支払い停止を求める住民監査請求を行なった。
日々のニュース番組では、街頭で嘉田氏が支持を訴える姿をしばしば目にする。時には党首討論に出演することも。一方、党代表就任以前から務めている知事の活動はどうなっているのか。滋賀県のホームページでは知事のスケジュールを公開している。12月1日から16日までの16日間を見てみると(12月11日21時のタイミングでの公開分)、半分以上の9日間は「公務なし」とある。午前も午後も公務が入っているのは3日間のみだ。
過去のスケジュール、例えば昨年の同時期(12月1日~16日)を確認すると、嘉田知事は毎日公務をこなしていた。党立ち上げ・選挙直前の今年11月は、週1ペースで「公務なし」の日が。スケジュールのすべてが公開してあるわけではないだろうが、彦根市長の批判は的外れとは言えないようだ。
そもそも知事の仕事とはどんなものか。佐賀県のホームページでは、以下のような説明がなされている。一日の打ち合わせの数は7~8回、一週間の出席行事の数は7~8つ、一年間の休日数:32日。ちなみに佐賀県の人口規模は滋賀県の約6割に相当する。
画像: 滋賀県ホームページ 知事の日程のキャプチャー
http://www.pref.shiga.jp/chiji/nittei/index.html