生きて行く上で何が大切か❓ と問うた時、その状況によっても違うと思う。世の中はめまぐるしく変わる。そして、予期せぬ出来事も地球上では常に起きている。
まさか新型コロナウイルス感染症により、全世界がこの脅威にさらされるなどとは、3年前には誰も予想することは出来なかっただろう。東京2020オリンピックの開催が危ぶまれ、それでも1年繰り越して今年の夏に開催に漕ぎつけることが出来たが、アスリートのみならず、このコロナ禍の影響は地球にとりマイナス要素の悪影響が止めどない。
ただ、我々、地球人はそうそう泣き言を言っていられないのだ。こういう大変な状況下でも生き抜いていかなくてはならない。それでも人生は続いていくのだ。
人生はマイナスから成長することが多い。マイナスを教訓に生きることも知恵であることを再認識したい。そこで、辛くともへこたれない、諦めない自分を鍛えるための言葉をいくつか紹介したい。
人間は食べ物だけで栄養を摂取するのではなく、言葉により大いに人生の栄養を摂取することも出来る。大変な時には、気持ちも落ち込み、下向きになりそうになるが、そういう時こそ、勇気ある言葉に寄り添って欲しい。それらはきっとあなたを徐々に前向きの姿勢に変えてくれるはずだ。
踏まれても叩かれても、努力さえしつづけていれば、必ずいつかは実を結ぶ (桝田幸三)
桝田幸三は破天荒な昭和の棋士だった。酒豪であり、煙草は一日300本も吸ったらしい。髭ずら、頭もじゃもじゃの自由人気質。その破天荒棋士の言葉は心にじんと響く。
途中であきらめちゃいけない。途中であきらめてしまったら、得るものより失うものの方が、ずっと多くなってしまう(ルイ・アームストロング)
ルイ・アームストロングは、アメリカのトランペット奏者であり、作曲家&歌手でもあった。朝ドラ『カムカムエブリバディー』で主人公の安子と稔が結婚前のデートでよく行ったジャズが流れる喫茶店『Dippermouth Blues』で、ルイ・アームストロングのレコードがかかっていたその人物だ。貧しい生まれの黒人少年は少年院も経験した後、トランペットに出会い世界的な歌手になった。
世の中の人は何とも言わば言え。我が成すことは吾のみぞ知る(坂本龍馬)
今も愛される幕末の土佐藩士、坂本龍馬。もし、坂本龍馬が周りの動向や、世間の風評を気にするような男であれば、歴史に名を残すような人物にはなりえなかった。人は人、己の信念を貫くところに厳しいがゆえ、使命感が生まれる。
………偉人は大きなことを成し遂げた。しかし、彼らの言葉は大風呂敷を広げたわけでなく、素直で実直な言葉を残した。
我々は彼らのように大人物ではないかもしれない。しかし、非凡ながら、非才ながら、日々丁寧に、へこたれず、厳しい状況下に於いても諦めずに前に進むことで、少しずつ人として成長していくのではないだろうか。
人生に少し悩んだり、立ち止まったり、生きるのが苦しくなったりした時、偉人たちの言葉を噛みしめ、泥くさく今を生きてみたいものだ。
蓮の花は泥を吸って美しい花を咲かす。苦労はいずれ花を咲かせる要素となるはずだから……