< 登別大湯沼 湯気にさらされるながら走る車が見える(北海道、登別 著者撮影/RICOH GRII)>
< 阿蘇山火口 見学客は少ないがピリピリとした緊張感(熊本、阿蘇 著者撮影/iPhone)>
< タブルブル山と全滅したラバウルの廃墟で戯れる子供たち、地面が黒いのは火山灰だから(パプアニューギニア、ラバウル 著者撮影/NikonD200)>
賑やかな登別の温泉街を抜けて「地獄谷→」の案内板が示す山道へ向かうが、森の中の道路を走っていると突然硫黄の匂いが立ち込める。道の左手を見ると黄色い地肌が露わになった巨大な穴の底に沼があって湯煙をあげている。これは?もしかして火山の火口じゃないだろうか?まさか温泉街から1kmも離れないこんな近い場所にあるとは想像してもいなかった。しかも、グツグツと煮えたぎる沼のすぐそばで観光客の車が行き来している。これって危なくない?
もしここが噴火を起こそうものなら大惨事になりそう、というか場合によっては温泉街は全滅だろう。最新の大湯沼の噴火活動は約200年前とのこと。200年前も昔の話だから大丈夫…なんてことは全然ないはずだ。
最近も阿蘇山の火口近くに行ってみたが、警備員が何人もいてピリピリしている。200年も噴火活動がなければ気が緩むのも仕方がない…と本当に緩んじゃっていいんだろうか?しかし、考えてみれば別府だって草津だっていつ街のど真ん中で噴火が起こるか分かったものじゃないし、富士山だって…。
マインドが緩いだけだろうか?火口から1kmの街っていくらなんでも近すぎないか?わがパプアニューギニアのラバウル(1994年タブルブル山の噴火で街ごと灰に埋まった)のようなことにならなければいいが。それでもタブルブルからラバウルまでは5kmってとこだが。
とはいえ今度来たときは温泉街には止まるし、地獄谷の遊歩道も歩くと思う。みんなで渡れば怖くない?
了