ゴミはゴミ箱に捨てる、それだけのことを実践すれば街は変わっていく

  by あおぞら  Tags :  

 昨年のコロナ禍から本格的にニューヨークもスーパーのレジ袋が廃止されるようになり、バッグは持参するか、それともスーパーで販売している使い捨てではない安価なレジ袋に相当するものが販売されるようになった。

 それにしても未だ街中にゴミが散乱している。ミッドタウンはまだマシな方で、これがチャイナタウンやハーレムあたりになると、ゴミ箱は至る所にあれども、お構いなしに路上に捨てる人の比率の多いこと。

 シンガポールのようなクリーン&グリーンな国は、ゴミ捨ては罰金だし、麻薬持ち込みは500グラムを超えると死刑、コカインなら15グラム以上であの世行きになる。 こういう厳しい国に於いては、ゴミ捨てに関しても徹底されており、それはそれは綺麗な街並みだったことを思い出す。

 それに比べてニューヨークのモラルのなさよ。これは何もニューヨークに限った事でなく、世界中で起きていることだと思うが、例えば環境問題でレジ袋を廃止して、レジ袋の製造業者達の生活はどうなるのだろう? レジ袋が海に流れ込み、魚やクジラや亀などに害を与えるのも困ったことだが、人間と言う高尚な生き物がゴミはゴミ箱に捨てれば問題は解決できるのだ。 

 レジ袋はとても便利なものでゴミ袋として再利用できたし、日本は自治体によりゴミ袋が統一されていて、レジ袋を受け付けないところもあるのだろうが、それにしてもレジ袋をそのままゴミ箱行きでなく再利用する人たちが殆どだろうから、レジ袋廃止は残念だった。

 レジ袋廃止により、所謂、エコバッグを販売する店の多い事。それが意外に値が張るのだ。これって、一部の企業が環境にかこつけてボロ儲けしている?と疑いたくなってしまう程。

 ゴミ収集業ではないのでレジ袋が廃止されたからゴミの量が減ったかはわからない。もしかしたら、減っているかもしれない。ゴミ収集に従事される方々は、街に散乱するゴミを見てどう思われるのだろう? 悲しくならないかな?

 結局、レジ袋廃止により環境問題が少し緩和されたかもしれないが、ゴミ箱があるのにそれを利用しない大人たちが未だにいるのは事実。

 ゴミをゴミ箱に捨てる当たり前のことが出来ていない。もし、ゴミ箱がなければ持ち帰るってことが、どうして出来ないのだろう。

 結局、問題意識を持つ人は、ゴミを街に捨てることもなく、何にも考えない人たちが、自分たちは着飾って、いいモノを身に着けて、それは借金をしてまで買ったものかは知らないが、ゴミを平気で街に捨てていくことを続けていくのなら、永遠に街は綺麗にはならない。これはニューヨークに向けての愚痴である。

 ふと、シンガポールに行きたくなった。しかし、ニューヨークからは遠すぎる。実に小さなことだが、ゴミ箱にゴミを捨てることで街は美しく保たれる。

 ところで日本はゴミ箱が圧倒的に少ないのに、ゴミがあまり落ちていないのを日本を訪れたアメリカ人が驚いていた。これは日本人にとって嬉しい事だった。

 もう一度、ゴミはゴミ箱に捨てましょう!

 

ニューヨークから発信しています