緊急事態宣言の後は「まん延防止等重点措置」の発令で、もうしばらくは巣ごもり生活が続きそうで、今年度あらたな生活を始めた方にはもどかしい日々が続くが、そんな新生活に役立ててほしいアイテムを厳選した「新生活アイテム特集」だ。
気になったモノから読み拾っていただくことにより、今まで知らなかった新たな発見があるだろう。新生活を機に使い続けてほしいモノばかりを集めてみた。
本稿のメニューは以下の通りだ。
・ピアベルピア ハンドソープ
・CLOTH THE 99.9
・住まいの魔法のパウダー 水筒・ボトルのつけ置き除菌洗浄剤
・コロコロ フロアクリンスカットカット200
・INDUSTYLE TOKYO
・センターライン インソール
・プロ・フィッツ for e-SPORTS ウエストアーマー
・NuRIEbook KYORYU ZUKAN
・Schecon
ピアベルピア ハンドソープ
ビューティサポーが販売する『ピアベルピア ハンドソープ』はその名のとおりのハンドソープである。感染防止には手洗いが必修なのはいまさら言うまでもないが、本品が何か特別な機能を持っているのかといえばそうではない。ちょっと高級なハンドソープである。もちろん化粧品メーカーが作っているので保湿成分を配合した手肌のうるおいを保つ仕様だ。
基本的な仕様としては、400ml入りの泡ポンプタイプで、主要な洗浄成分は「ラウリルグルコシド」という非イオン界面活性剤で硬水でも安定した泡が立つ成分で、優れた分解性能は環境にも優しい。
保湿成分には温泉水やスイゼンジノリ多糖体、オリーブ葉エキスを配合して、日に何度もする手洗いから肌を守る。ちなみにスイゼンジノリとは水前寺海苔のことで、熊本県の水前寺で発見された淡水性のノリで、九州のごく一部でしか自生しない貴重な絶滅危惧種である。現在では養殖技術が発達し熊本県と福岡県で生産されるが、食用はもちろんのこと工業用にも使用される。最大の特徴はその保水力。ヒアルロン酸よりも高い保水力が化粧品に配合される主な理由である。
そんな貴重品を配合している本品だが、ただそれだけの理由で取り上げたりはしない。記者が感銘を受けたのは同社の高い志と言えるだろう。
同社に取材したところ、開発の経緯を要旨次のとおり説明してくれた。
「今コロナで大変な時に、私たちにできることとしてハンドソープを開発するに至りました。弊社は化粧品会社なので医薬品を作ることはできません。それでも何かできないかと模索する中で出てきたのがハンドソープの開発でした」
同社では厚生労働省が発表している新型コロナウイルス撃退のために必要な石けんの成分(界面活性剤)の中から医薬品ではなく化粧品として使用できる原材料を見つけ出し、それにうるおい成分を配合して開発したという。
この志の高さは個人も企業もどこもかしこも苦しい中でなかなかできることではない。これこそが取り上げた理由である。
さて、肝心の使用感だが、泡がきめ細かく硬い印象がある。泡が硬いというのは妙な表現だが、これが液体なら濃いという意味だ。よってワンプッシュでかなり広範囲の部位が洗えるので結果的にコストパフォーマンスは高いと言える。
しかし泡が濃いと洗い流しにくいということにつながるのだが、そこは不思議なことに少量の水でさっと流れて洗い上がりはサッパリとしていた。香料で香りを付けていないために、ほとんどニオイは残らない。なお本品は中性なので刺激もない。目的外使用だが、記者の責任においてボディソープとして使用してみたが、なかなかサッパリした洗い上がりで気持ちよかった。
CLOTH THE 99.9
アイセン・インダストリアルが販売する「CLOTH THE 99.9」は、オランダ発の特殊マイクロファイバーのクロスである。しかも除菌機能付きである。しかしエタノールを使用するわけでもなく、クロスに除菌剤が塗布しているわけでもなく、水だけでいったいどうやって除菌するのだろうかと思い、同社に取材したところマイクロファイバーの細かい繊維素材が菌そのものをこそぎ落とすという何とも原始的だが手っ取り早い方法だということが分かった。同社に除菌のエビデンスを求めたところ、黄色ブドウ球菌で99.9%の除菌成績をはじき出したことは証明されている。ただしウイルスの消毒試験は未実施なことには注意を要するが、薬剤で消毒するのではなく物理的にこそぎ落としてしまうのであれば、ウイルスに有効かどうかというよりもマイクロファイバーが捕らえさえすれば除去は可能だということになるだろう。
よって台ふきでもスマホふきでも何でも使用できる。
本品のもう一つの特徴はその吸水性だ。記者が簡易的に測定してみたところ、1箱に2枚入りの同品のうち1枚を水に十分浸して絞り約200mlの結果を得た。
これだけ水を吸ってくれるのであれば、これから夏に向けて汗をかく時期に汗拭きとして活用できないかと考えた。そもそも本品そのものに除菌剤等の薬剤は使用していないので人体に使用しても問題なかろうと考えたからである。
この点についても同社に取材したところ「想定外の使用方法ですが人体に影響があるものは一切使用していませんので問題はありません。ただし肌をこするのは細菌をこそぎ落としてしまうほどのクロスなので推奨はいたしません。汗を吸水するという目的ならば問題ないでしょう」という回答を得たので、記者の責任において実際に試してみた。確かにコットンのハンカチや手ぬぐいに比べて肌触りは硬いが、それ以上に肌に当てるだけで汗をきれいさっぱり吸い取ってくれる爽快さの方が勝る結果になった。よって夏にはハンカチとともに携帯して汗だけを拭きとるのに本品を使用すれば、汗かきの方でもハンカチを常時汗でべたべたに濡らしておくことはなく怖いものなしである。
さて、除菌と吸水性能については以上だが、肝心なクロスの汚れを拭う能力はというとこの写真である。普段記事を書くのに使用しているノートPCのキーボードだが、使用前後はエタノールで毎回拭いている。その上で本品を水に浸して硬く絞りキーボードを撫でてみた結果だ。キーボードのプリントがはがれるのを防ぐためにこすってはいない。撫でただけだ。それでこれだけの汚れが拭き取れたということは、家電製品や家具を拭くと真っ黒になる。
最後に本品は自由にカットして使用することができるので、スマホ用や汗ぬぐい用、台ふき用等々、目的に合わせて専用品を作り出すことができるので、ライフスタイルに合わせて工夫してみてはいかがだろうか。
住まいの魔法のパウダー 水筒・ボトルのつけ置き除菌洗浄剤
丹羽久が販売する「水筒・ボトル用の除菌洗浄剤(パウダータイプ)」は、以前に紹介したマスクつけ置き洗い用のパウダー同様のなかなか強力で手抜きができる時短洗浄剤だったので取り上げることにした。
外に出なくても水分補給は必要なのでグラスやタンブラーで飲み物を飲むこともあるだろうし、外出時と同様に自宅でも保温型マイボトルに飲料水を入れておくこともあるだろう。水だけならどうということはないが、日本茶、コーヒー、紅茶を日常的に入れておくと、どうしても茶渋や水あか等の汚れがこびりつく。
厄介なのは、こうしたタンブラーやボトルは容量確保のために底が深いことが多く、そのために専用のブラシを用意して長時間ゴシゴシしなければならず、その手間と時間を考えるとおっくうである。
本品の使用方法はものぐさの記者にはピッタリだったので紹介しよう。保温型真空ステンレスボトルを例にするが、タンブラーでも同じである。
まずボトルにパウダーを入れお湯で満たして30分以上放置。途端に泡がブクブクと出てくると同時に底にこびりついていた茶渋等の汚れが浮き上がってくる。
本品は酸素系洗浄剤なので、加水すると酸素と炭酸ガスに分解して圧力がかかるのでふたを閉めてはいけない。破裂の危険性があるためだ。
記者の責任において試したところ、フタも洗浄したければ飲み口を開放して乗っけておくだけでよい。飲み口やふたを閉めるパッキン部分からも泡があふれ出して結果的に全部洗浄することができる。大切なのは決して密閉しないことだ。
30分経過して泡が消えたらふたを閉めてシェーカーよろしくシャカシャカ振って、水で流すだけで新品同様の輝きが戻っていた。ブラシでこすってもいないし洗剤も使用していない。基本は放置である。酸素系洗浄剤なのでパッキンを侵す心配もないし、手肌にも優しい。塩素系のようなニオイもないので水洗い後はすぐに使用できるというメリットもある。
パウダータイプなので、どんな容量のモノにも使用でき洗浄相手を選ばないのはうれしい。ボトル洗浄は放置が主流になるかもしれない優れものだ。
コロコロ フロアクリンスカットカット200
「コロコロ」と言えば、今や日常的にお掃除で使うアイテムとしてもはや説明の必要はないだろう。
しかしながら、コロコロには厳然たる元祖がある。それがニトムズが販売する「コロコロ」であり、商標(第1958663号・昭和62(1987)年5月29日登録)を持っているのが同社である。消費者一般はコロコロという名詞として使用しているが、本当は同社のモノだけが「コロコロ」と称することができる。
さてコロコロには用途によりさまざまな種類があり、それらを使い分けることで快適な生活につながるのでその一部を紹介する。
「コロコロ フロアクリンスカットカット」はフローリングやカーペットをお掃除するもの。柄が短いものはハンディで手元のお掃除に、柄が長く伸縮するものは掃除機と同様な使い方でフロア全体をお掃除するのに適する。
写真左はコロコロで、右は同社のモノではない。カットする長さをほぼそろえて撮影しているが、長さも幅もコロコロの方が大きく、1回でお掃除できる範囲が大きいことがわかる。シートをめくる位置に赤いラインが入っておりわかりやすいのも特徴だ。またカーペットならくっつくことはないが、フローリングだと強い粘着力でシートの方が負けて床に貼りつきトイレットペーパーがどこまでも伸びるような状態になってしまうが、本品ではそのようなことはないように工夫されている。これは粘着力が強弱のモノを合わせて作られており、フローリングに貼りつかずにゴミを強力に吸着することに成功している。
一方、服用のモノもある。写真右の「コロコロ ミニ洋服用」、左の「コロコロ スマート」は、エチケットブラシ感覚で使用できるのだが、季節の変わり目に厄介なのが目に見えない花粉だ。スギ花粉のシーズンはそろそろ終わりだが、続いてヒノキの花粉が飛び交う。秋になればまた別の花粉と、花粉症の方には対策が必要な季節である。
本品は被服のホコリや花粉を吸着してくれて繊維を傷めないように調整されており、外出先から帰宅した直後に、またはハンガーに掛けてからとさまざまなシーンで利用できる。
巣ごもりが続く中で、みんなが家で生活する時間が長くなると掃除機を使用する時間がまちまちになり、集合住宅であれば使用する時間にも気遣いが必要になる。しかも家で生活する時間が長くなると部屋が汚れるスピードも増すので、お掃除のサイクルも短くなる。そんなときに活躍する強い味方だ。
INDUSTYLE TOKYO
東京・両国の丸和繊維工業が展開する「INDUSTYLE TOKYO」は日本の技術を詰め込んだ服飾ブランドである。
同社の名前を聞いたことがあるのはアパレル関係者だけかもしれないが、それも無理はない。アパレルブレンドはその仕様で海外のメーカーや自社工場または高級品になると同社のような国内メーカーに発注して製品を作り販売する。同社はそういうメーカーなので、消費者一般が知る機会の少ない縫製メーカーである。そんな同社だが、その技術はものすごい。実は同社の製品が宇宙に飛び立った経験があるのだ。宇宙飛行士の活動着として採用された実績を持ち、それらの技術を余すことなく取り入れた自社ブランドが「INDUSTYLE TOKYO」である。
今回取り上げるシャツは15000円と高価だが、同じものをアパレルメーカーが同社に発注して製品化すると売価15000円では済まないだろう。メイドインジャパンというと、漠然といいものというイメージがあるが、今回の取材ほど日本製のすごさを実感した経験はない。それほど価値ある日本製なのである。
さて、本品はぱっと見はカラーや柄にもよるが、普通のシャツである。スーツにも合わせられるし、カジュアルで単体で着用しても問題ない。しかも生地は日本製とはいえ混紡なので大して不思議はない。しかしこれはニットなのである。ニットと聞くと「あー毛糸のセーター!」と直感するかもしれない。記者もそうだったが、正確にはニットとは「編んだ布」で作った被服である。普通は編んでないの?と思われるかもしれないが、普通はニットではなくテキスタイル、つまり「織物」である。織物は縦糸と横糸を交互に織っていく布で、編み物は想像のとおり1本の糸から結び目を作りながら布地にしていくのである。もちろんセーターやマフラー、少し古いがリリアンのように手で編んでいくのではなく機械で編んでいくのだが、よく見ても織ったものなのか編んだものなのかはわからない。
しかしニットには布地にすると弾力性がありシワになりにくいというメリットがある。その特性上、スーツの下に着用するシャツにはフォーマルには見えず不向きだったが、技術の発達によりその区別はあまり意味のないものになってきているのもまた事実だ。
さて、編み物と織物の違いだけで宇宙に行けるほど甘くはない。もう一つの技術は型紙のもつ秘密である。通常はヒトの体を精密に測定して型紙を作り生地を縫製して服に仕立てる。これで体にピッタリな服が出来上がるが、それでも例えば腕を上げた時にシャツがパンツから出てしまうことはよくあることだ。そうなっても、みっともなくないように通常のシャツは長くできている。よってスーツで動いた後は着崩れしているのでシャツをパンツの中に押し込む光景もよく見かける。この状態で宇宙に行くと、無重力のために慣性によりめくれ上がったシャツはどこまでもめくれあがってしまう。それでは困るのでもう一つの技術の登場だ。ピッタリ作ったはずなのになぜめくれあがってしまうのか。体が基準だとダメなのではないかという疑問をもとに研究者と開発を続けた結果、基準は体表面ではなく皮膚にあることが判明。考えればわかることだが皮膚は体をどのように動かしてもめくれ上がることはない。そこで、解剖学にも迫り皮膚の構造を研究して皮膚のシワに秘密があることを解明し、型紙を根本から見直した結果が縫製に生かされている。写真は脇から袖の部分だが、平面上に置こうとしても必ず立体になる。この腋の部分が一つの秘密になっている。
写真はシャツの側面を広げた裏側から撮影したものだが、サンプル品は違う布地をわかりやすいように異なる色にしてある。通常は前身ごろと後身ごろを体の幅の分だけ余裕を持たせて合わせ縫いをしているが、皮膚の形はそうなっていないために前と後ろの間にもう1枚布地を縫い付けてある。しかも当然ながらその形状は直線ではなく曲線だ。これはシャツのあらゆる部分でそうなっているので、シャツ1枚に使用するパーツはかなり多い。
以上のことからもお分かりのとおり、ニットを使用して弾力性を持たせて、通常使用する布地よりも多くのパーツを二重縫いで強くきれいにしかも曲線で正確に縫い合わせるには相当の技術と手間とコストが掛かる。ここに日本製の意義があると記者は見た。実際に着用してみるとカメラのハーネスやリュック状のカバンを背負ってもシャツはめくれ上がらず、どう動かしても変化はしなかった。これこそが「着心地」であり、決して「肌ざわり」のことではなかったことがわかる。
日本製は確かに高いが、それだけの価値を見出せるならば買いだろう。普段着にもフォーマルにも着用できるので、リモートワークでも見た目を損なうことなく、体にフィットする疲れ知らずのシャツである。
気になるお手入れは、家庭用の洗濯機で毛糸のセーターを洗う要領でOKだ。ネットに入れての弱水流で、乾燥機や吊るし干しはなるべくしないことが推奨される。もともとシワになりにくい編み物のためにアイロンは不要だがかける場合はあくまでも軽くがよいとのこと。
センターライン インソール
トップランナーが販売する「センターライン インソール」は靴に入れるインソールだが、消臭や柔らかいクッション目的の製品ではない。整体院を経営する同社が開発したのだから、「立つ・歩く」ことに注目した製品である。
モデルはベーシック、カーボンと分かれており、記者が試用したのはカーボンモデル。カーボン素材を使用することにより高い耐久性を確保しへたりにくい特徴がある。売価はベーシックモデルよりも当然高いが長い目でコストパフォーマンスに優れる。
本品は立体的に形成されており、体重をかけても簡単にはつぶれない。足裏の3つのアーチに正しく形成されており、立位や歩行時に正しく体を支える構造になっている。このアーチとは土踏まずの周辺に形成されるアーチであり、これがあることによりヒトは直立二足歩行時に体重を支え、衝撃を吸収し、姿勢制御が正しく行える。いわゆる偏平足になるとこれらの制御ができず、そもそもエネルギー効率の悪い直立二足歩行での長時間の歩行をするのにより多くのエネルギーを要し疲れやすくなる。
記者は履き心地や効果をより体感するために、樹脂製サンダルに本品を装着して裸足で試用してみた。
数日間は足になじむまで本品が浮いたりバタついたりしたが、定着すると心地よく足裏が沈みどこで体重を支えているのかがよく分かった。また、歩行時には体重の移動に伴ってどこが地に着いているのかも体感できた。おそらくこの感覚が正しい歩行による着地なのだろうと考えられる。そもそも記者には腰痛や関節痛はないが、歩くのが比較的楽になったのと電車に立って乗っていてポイントを通過(転線)する際に踏ん張りがきくようになった気がする。
腰痛や疲れやすい等の異常がなくても、正しい姿勢で歩行することにより余計なエネルギーを消費せずに済むのであれば、うれしい選択肢となるのではないだろうか。
プロ・フィッツ for e-SPORTS ウエストアーマー
エレキバンでおなじみのピップが販売する「プロ・フィッツ for e-SPORTS ウエストアーマー」は、eスポーツ選手に向けた腰をサポートする製品だ。しかし、在宅勤務で長時間PCに向かう時間が長くなることによる腰部への負担を軽減する目的でも使用可能なので取り上げた。
eスポーツ選手はフィールドで体を動かすわけではないが、座位で高い集中力を保持し、長時間にわたりプレーしなければならないことから、腰の負担は相当なものがある。
写真は装着面ではない方だが2本の軸で骨盤全体を支えて腰の負担を軽減する。しかも手前に出ているベルトは二重になっている外側のベルトで、メインのベルトで装着後にさらに外側のベルトで腰部のみを支える形状になっている。
この写真は装着面(腰に当たる部分)だが、手間の腹部に回るベルトの幅は狭く腹部の圧迫感を軽減している。この全体的な構造により腰だけを支えて長時間の座位でも疲れにくくなっているとともに、腰部で上半身を支える姿勢になりリモートワークでのビデオ会議でも健康的に見えるメリットがある。またメッシュ加工によりムレにくく快適な装着感である。
座ったままの作業が多い方は一度試してみる価値はある。
NuRIEbook KYORYU ZUKAN
マルアイが販売する塗り絵「NuRIE」シリーズにブックタイプが登場した。最近は大人にも大人気の塗り絵だが、大人ならではの高度な技術や工夫を施して自由に簡単に仕上げる塗り絵が書店を中心にいくつも販売されている。
このシリーズには巻物状になり自由にカットできるタイプや、特大サイズのものもあり大人も子供も楽しめるように工夫がされている。
そして今回はブックタイプとともに専用のマーカーも発売された。マーカーなので簡単に比較的広い範囲を塗ることができ配色を考えるだけで出来上がったも同然だ。もっと色が欲しい方は多色の色鉛筆や水彩で塗るしかないが、それはそれで楽しみ方のひとつとして自由に塗ればよいのだろう。
ブックタイプとはいえ、ページをめくるのではなく広い大きな1枚の塗り絵が折りたたまれているので、塗る際は広げて使う。両面が塗り絵になっており、特に片面は男の子が大好きな恐竜である。こちらは学研プラスの「学研の図鑑LIVE」とのコラボで生まれた学ぶ塗り絵である。各恐竜の解説がある。
そして今回の最大の特徴はAR技術を活用した「飛び出す塗り絵」であることだ。専用アプリをスマホにインストールして、指定の恐竜にかざすと、動く立体的な恐竜が画面に現れる。そのままスクショを撮ることも動画に収録することも可能なので塗った後にもずっと学習しながら楽しむことができる図鑑の完成だ。
トリケラトプスは3本の角を持つ白亜紀の恐竜で、ARで出てきた色と記者が塗った色が全く違うと思われるかもしれないが、実は図鑑の方が正しいとは限らない。恐竜の化石は多く発見されており、骨格も肉付きも生態も解明されているものが多い。しかし色だけは色素が発見された一部の例外を除く他はわからないのである。よって記者が塗った方が正解かもしれないのだ。そういう意味からも、恐竜に関しては奇抜であろうとそれらしかろうと、大人が塗っても子供が塗っても正解はなく、どれも正しいかもしれないというところに面白さがある。
家族でワイワイやる分には構わないだろうから、年齢に合わせてクレヨン、色鉛筆、マーカー、水彩とさまざまな塗り方で楽しんでいただきたい。同社は紙の専門会社で紙質については「折り紙付き」なので裏写りの心配はほとんどない。
Schecon
EPOCHが提供するSchecon(スケコン)は、オンライン名刺交換サービスだが、どちらかというとオンラインでもオフラインでもミーティングを行う際の日程調整機能に特化したサービスということができる。
本サービスはアプリのダウンロードは不要で、ブラウザ上で完結する。よってスマホに限らずPC上でも利用可能である。1対1でも1対多にも対応しており、AIを駆使して参加者へのミーティングの提案、受諾、スケジュールの確定ができ、その確定したスケジュールはカレンダーに登録される。
GoogleとOutlookカレンダーに対応しているが対応サービスは拡大予定だ。また無料で利用できる予定調整回数が予定成立件数ベースで月4件になっているために、本格的にビジネスで利用しようとする場合は無料件数では不足するので試用という感覚になるだろう。
実際にどのように使用するのかは特に説明は不要で、ブラウザ上でhttps://schecon.com/にアクセスしてミーティング等予定の提案から始める。希望日時を複数提示することができるために、相手のスケジュールを聞いてから回答するという手間を省くことができる。また、帯で休日を選択しても休日を自動的に除くこともでき、その場合は日程の提案を送った際に相手方には休日は最初から提示されない。提案の送信はLINEでもメールでもメッセンジャーでもできる。
提案を受信した場合は、相手が提案を行った日程と自分のカレンダーにすでに登録してある予定を比較して空き時間をAIが探して提示してくれる。提案を受諾する場合は、この候補の中から選択して返信すれば確定され、その旨相手方にも通知される。この一連のやり取りの中で、予定段階のミーティングは枠付き文字で、確定すれば白抜き文字でGoogleカレンダーに自動登録されカレンダーでリマインダーを設定していれば通知が来る。
本サービスの優れた点は、提案された側には指定されたミーティング場所までのおおよその移動時間を選択してそれを含めての空き時間を探してくれることである。この機能によりダブルブッキングではないものの、次の予定までの移動時間を考慮していなかったというミスも防ぐことができる。
特にオフラインでのミーティングや商談が多い方には力強い味方になってくれることだろう。
年度が変わり新生活の季節ではあるが、巣ごもり生活が続く中で少しでも快適な環境が手に入ればと考えてアイテムを厳選した。気になるものは手に取ってみて、ライフスタイルに合うようであれば季節に関係なく使い続けていただきたい。
※写真はすべて記者撮影