アメリカの中国人は旧正月を盛大に祝います。チャイナタウンでは獅子舞が練り歩き、花火や爆竹はニューヨークでは禁止されているのですが、この日に限りニューヨーク警察も甘めに見てくれるのか爆竹はチャイナタウンの小さな区画で鳴らされています。
しかし、今年の旧正月は流石の中国人も大人しくしていて、せいぜい目抜き通りに赤い提灯が飾られるくらいで、お祝いムードには程遠かったです。
中国が経済的に力を持ち出して、この旧正月はニューヨークで中国人マネーが大きく飛び交う期間になりました。ミッドタウンのマディソンアベニューは高級ブランドの店舗が軒を連ねていますが、金満中国客をターゲットに漢字のポスターを店先に貼ってまで、中国人のお客様を歓迎しておりました。
しかし、今年は期待空しく高級ブランド店にしてみれば、中国人マネーをあてにできないのは実に残念なことでしょう。
メーシーズのショーウインドウは、それでも中国客を期待してか黒髪の短髪ボブのいかにも中国人女性のマネキンが何体も飾られ、中国マネー獲得に意欲が感じられます。
2月15日はアメリカの祝日のプレジデントディーですが、普段はプレジデントディー・セールで買い物客で街が溢れる筈なのに、なんとも寂しい人出でしょうか。折角のメーシーズの中国客歓迎の印のショーウインドウも浮いている感じです。
それにしても祝賀ムードであるべきのチャイナタウンが、きっちり自粛しているのに驚きました。逆にそれによりこのコロナ禍の深刻さが見えてみました。
東京オリンピック、どうなるのでしょう?
チャイナタウンの旧正月の光景から不安がよぎっています。
※ アメリカの祝日、プレジデントディーは2月の第三月曜日です。