ハーゲンダッツジャパンは、ハーゲンダッツミニカップCREAMY GELATO(クリーミージェラート)『アーモンド&ミルク』、同『ゴールデンパイン&マスカルポーネ』を6月23日より、ハーゲンダッツ ミニカップ 『 コーヒー クッキーサンデー 』 を7月14日より期間限定でそれぞれ全国発売している。
この3品を食べてみたのでレポートする。
CREAMY GELATO
ジェラートといえばイタリアのアイスクリームというよりも氷菓である。
ミルクたっぷりで濃厚さが売りのハーゲンダッツにジェラートというのはしっくりこないが、どういう味に仕上げてきたのか楽しみでもある。
見た目はアイスクリームそのもので、アイスクリームとテーマになる素材が合わせてあるように見える。
『ゴールデンパイン&マスカルポーネ』を食べてみた。一瞬で「これはアイスクリームではないな」と思った。この場合のアイスクリームとは日本の法令による成分の違いの話で、乳脂肪分が常に高く濃厚なアイスクリームを提供している同社のものとは明らかに異なる構成だ。
改めて種類を見てみると、やはりアイスクリームではなくアイスミルクになっていた。ジェラートは日本の分類では氷菓になることもあるが、ハーゲンダッツの濃厚さを両立させた結果、アイスミルクに分類されるまでのギリギリの乳脂肪分に落ち着いたということだろうか。
ゴールデンパインの深くさわやかな甘味と、ティラミスで一世を風靡したマスカルポーネチーズのコクが見事に密度の高いジェラートに仕上がっている。
『アーモンド&ミルク』には米国産アーモンドを皮のまま使用し、いわゆるアーモンドを砕いて水に浸したアーモンドミルクではなく、本物のミルクを使用してハーゲンダッツらしさを残しつつ、香ばしいアーモンドジェラートを合わせてジェラートに仕上げてある。アイスクリームよりも冷たさが強調されるジェラートとハーゲンダッツの濃厚さが両立されたまさに夏向けの冷たいスイーツと言えるだろう。
コーヒー クッキーサンデー
『コーヒー クッキーサンデー』は、ハーゲンダッツの甘さ、コーヒーのほろ苦さ、クッキーの歯ごたえを少しずつ合わせたのではなく、全部を強調して合わせた感じのするどこを取っても濃厚なアイスと一言で片付けてしまうのは忍び難いスイーツだ。
厳選した中煎コーヒー豆で苦みと酸味を引き出し、ミルクアイスクリームの甘さと濃厚さを加え、さらにチョコレートソースには若干の塩を加えて夏の塩分補給を考えつつ、もともと甘いにもかかわらずスイカに塩をかけるがごとく甘味をさらに引き立てるという技を使っている。さらにちりばめられたクッキーが歯ごたえと、それぞれの素材を融合するアクセントになっていてバランスの組み方が絶妙だ。
本格的な夏へ突入すればいよいよアイスクリーム本番の季節でもある。まずはジェラートとサンデーで夏を先取りして有意義な夏休み計画を考えてみるというのはいかがだろうか。
※写真はすべて記者撮影