“もっこり”記念酒樽に香の100tハンマー! 仏実写版『シティーハンター』来日イベントレポート

  by ときたたかし  Tags :  

北条司が「これぞシティーハンター!」と太鼓判を押す話題のフランス産『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』の≪デラックス吹替版≫完成披露イベントが行われ、主演&監督を務めたフィリップ・ラショー、リョウ役の山寺宏一、カオリ役の沢城みゆき、アニメ版冴羽獠・槇村香の声優であり、本作ではスペシャルゲストとして声の出演をしている神谷明と伊倉恵が登壇! 3人の獠と2人の香という夢の共演が実現した。すでに筆者も本編を観ましたが、オリジナルへの愛にあふれ、まさしく<アニメ実写映画の理想のカタチ>としておすすめしたい一作でした。

「コンニチワ!」と日本語であいさつしたラショー監督は、「夢でした。シティーハンターを実写化して、こうして皆さんに届けることができて…子どもの頃の夢が叶いました」と感無量気味に喜びをコメント。山寺も「感無量です!」と第一声を口にすると、場内は熱い歓声が巻き起こり、沢城も「そんなことある!? 私が香を演じるなんて!…と思うほど初め信じられませんでしたが、今やっと少しずつ実感が沸いてきました。頑張りましたー!」とコメントすると、会場に再び大きな拍手が巻き起こった。

本作に特別ゲストとして参加している神谷は、本上映で初めてモッコリ氏と精神科医を演じていることが明らかとなり、「あの…どうしても参加したくて…」とモッコリ氏のようにモジモジと話し出すと、会場からは笑いも飛び出した。「いろいろアドリブを飛ばしてます(笑)! 本当に素晴らしい作品! 山ちゃん演じるリョウも沢城さん演じるカオリも最高でした!」と笑顔でコメント。伊倉は「スキッピーの妻を演じました。変わり者の一家なんですが、変わり者を演じられて楽しかったです!」と自身の役柄を明かして、「初めて作品観た直後、すぐに北条先生と神谷さんにLINEしました! 本当に面白くて最高!」と作品を手放しで大絶賛した。

日本での吹替えキャストについてラショー監督が「これ以上光栄なことはない」と豪華な面々に喜びをみせると、山寺は「本当にプレッシャーでした」と胸中を吐露。「新人の頃からずっと神谷さんや伊倉さんを見ていたので、今日こうして初めて観客の方々にお披露目されるのが心配で…」と言い、「神谷さんにやりなって言われなかったらやらなかったです(笑)」と後押しが大きかったことを明かすも、「でも、やらせていただいて本当に楽しかったです!」と喜びを語った。神谷は「フィリップ演じる冴羽獠はアニメとは違うと思っていて、いい作品を作っていただきたいと思ったので打ち上げの席で山ちゃんにお願いしました」と語り、「僕の目に狂いはなかった。我がごとのようにうれしかったです」とコメント。

沢城も「緊張というものを超えるレベルでした。わたしがシティーハンターで一番遠いところから入る身だったので…でも緊張せずに楽しみきるという想いで頑張りました」と、プレッシャーがあったことを明かした。

最後に、山寺は「シティーハンターは僕が育った作品でもあり、この作品で大役を演じることができてうれしいです。素晴らしい作品ですので、いろんな方に観ていただいて、笑って、元気になってほしいです」、沢城は「シティーハンターらしさもあり、ひとつのコメディー作品としても本当に楽しめます。幅広い人に楽しんでほしいです!」とコメント。神谷は「この素晴らしい作品を作った監督へ拍手を送りたい。そしてリョウとカオリを演じたふたりにも拍手を!」と言い同イベントは盛大に閉幕した。


『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』
11月29日(金)より、TOHOシネマズ系にて全国公開!

■監督:フィリップ・ラショー(『世界の果てまでヒャッハー!!』)
■出演:フィリップ・ラショー(冴羽獠)、エロディ・フォンタン(槇村香)
■フランス公開:2019年2月8日
■原題:NICKY LARSON et le parfum de Cupidon
■配給:アルバトロス・フィルム 
■コピーライト:(C) AXEL FILMS PRODUCTION – BAF PROD – M6 FILMS

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo