ロンドン五輪・男子サッカーの3位決定戦は、韓国に敗れた結果と同様に、試合後のパフォーマンスが悪い意味で注目を集めることになった。パク・チョンウが「独島(竹島)は我々の領土」と書かれたプラカードを手に、ピッチ上で喜んだ一件だ。大学でハングルを習っていた私はすぐに不愉快な気持ちになった。
国際オリンピック委員会(IOC)や国際サッカー連盟(FIFA)が調査に乗り出したのは「競技中、競技会場で政治的活動を一切認めない」からだ。試合後は互いに「よくやった」と称えるのがスポーツマンシップだと思う(確かに「よくやった」と呼べる試合内容ではなかったが)。よりによって、これほどの愚行に及ぶとは。
韓国の選手がサッカーとは関係ない行動に及んだのはこれが初めてではない。たった一年半前に起きたばかりではないか。アジアカップの日韓戦でキ・ソンヨンは猿真似のパフォーマンスを行い、各方面から非難を浴びた。サッカーの世界ではイエローカード二枚で退場だ。日本サッカー協会は「IOCやFIFAに任せる」としているが、ぬるい対応ではないか。
歴史問題はデリケートなもの。とりわけ不愉快で残念だったのは、五輪という舞台もそうだが、私たちの世代が引き起こした点だ。私もロンドン世代の一人(代表入りを目指してサッカーをしているわけではないが)。生々しい記憶の呪縛にとらわれ続けている“上の世代”とは違う。こんなことを繰り返していては彼らと同じではないか。
別に韓国を忌み嫌っているわけではない。私個人はK-POPに興味はないが、ソン・イェジンやペ・ドゥナの映画は好きだ。サッカーでは日本をずっとリードしてきた国であり、韓国の欧州組はボルトンでもアーセナルでも宮市亮を支えてくれたそうだ。だからこそ「悪しき隣人」のルール違反の振る舞いを糾弾せずにはいられない。
結論としては、歴史問題をピッチに二度と持ち込むな、ということだ。韓国には韓国の考えがあるだろうが、日本や世界にも考えがあることを知るべきだ。繰り返しになるが、日本側は声を大にしてIOCやFIFAに厳重に抗議すべきだ。親善試合もお断り、それぐらいの強い覚悟で臨むべきだろう。
画像: 釜山アイパークのパク・チョンウ選手の紹介ページ
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