先週の土曜日のこと、湖の畔をサイクリングしていたら、なにやら老若男女がちゃぷちゃぷ泳いでいるではないですか。ああ、これが噂に聞きし、海水浴ならぬ湖遊泳なのですね。
フィンランド人の友人曰く、フィンランドでは夏といえども湿度も低めで、日本のようにひどい蒸し暑さにはならないそうです。それでも気温自体は35度程度まで上がる日もひと夏のうちで一週間くらいはあるのだとか。それで、「暑い日は湖遊泳がオススメ!(フィンランド人の友人談)」なのだそうです。
ところが今年はこれまでのところ例年になく寒い夏であったようで、つい先週までは太陽が出ていても肌寒いという日々が続いていました。しかしこの日は気温も上がっていたようです。だからなのか、皆、待ちかねたかのように湖に繰り出していたのでしょう。
泳いでいる人々が見えた辺りまで近づいてみると、想像以上の賑わいを見せていました。砂浜のような場所や木陰になっている芝生の上でバスタオルを敷いて寝そべっているカップル、サッカーやフリスビーをしている少年達、湖ではしゃいでいるワンコ連れの家族。皆思い思いに休日の昼下がりを楽しんでいる様子でした。
フィンランドはイメージどおりに湖がいたるところにありますし、人々の生活の近くに根ざしている国でもあるな、と思います。こんなふうに暑い日は湖で泳ぐし、湖の水で身体も洗うし、湖で釣りをしたり網を掛けたりして魚を獲るのも一般的。自然の恩恵を、それこそ自然に活用する、それがフィンランドのライフスタイルと言えるのかも知れませんね。