どうも不動産ポータルサイトの編集長を務めているライターの丸野裕行です。
店舗での物件探し、接客中から入居審査がスタートしているということをご存知ですか?
あなたが不動産賃貸を仲介してくれるお店を訪ね、担当者に接客してもらったり、物件を内見したり、案内してもらっているときからもうすでに入居の審査ははじまっています。
物件オーナーへのプレゼンや様々な手続き、入居審査を通したりと毎日奔走してくれるのが、担当してくれる営業マンです。
なので、彼らや彼女たちの心象が審査に大きく影響するんです。
実際に不動産会社で営業のお仕事をしてい営業マンに聞くと、嫌われるタイプは、「オレ(私)はお客様!」とかなり高圧的で礼儀を知らない態度のお客さんだそうです。
ぜひこれから解説する不動産屋さんに好まれるコツ、嫌われるタイプをチェックしてください。
入居審査をスムーズにするのはあなた自身
審査で落とす不動産業者の本音とは?
お客様は神様とばかりに上から目線で話しかけたりするお客さんが多いというのは不動産会社では当たり前。多少であれば大丈夫ですが、とことん横柄な態度を取ってしまうお客さんは関しては「入居審査に影響します」と断言できます。
「相手は商売で入居者を決まれば利益が上がるんだろ」と思うのは勝手ですが、相手も人間。横柄な態度やわがままな態度を取られれば、「こんなやつ入居してやるものか」「こんなやつと長い付き合いをするのはイヤ」となります。気をつけましょう。
不動産業者として5年従事するKさん(大手不動産賃貸会社勤務/32歳)から実際に聞いた本音はこちら。
「その場では怒ったりはしませんが、こんな態度を取る人は絶対に入居審査で減点にします。他の入居者さんやオーナーに迷惑をかけてしまうのは目に見えていますから」
入居の手数料から、家賃から利益として入る金額というのは本当に微々たるもの。気に入らない相手を入居させないことになんの躊躇もないことを知っておきましょう。
愛想よくすることが近道
よく物件に対して不満や悪口を言ったりする客がいますが、これもマイナス評価となります。物件案内の途中で、その物件に対する不満や悪口を言われると、管理している側としてもあまり気分がよくありません。「なんだこの物件!」と心の中で思ったとしても、その場では口には出さない方が無難です。
<タブーな言葉>
1.「うわぁ~狭い!」
2.「これで家賃〇〇万円もするの?」
3.「暗いけど日当たり悪いんじゃないの?」
4.「なんか気持ち悪い」
5.「事故物件かなんかなんじゃないの?」
腰を低くしっかりと挨拶をして物件を見せてくれる不動産屋さんを不快にしない、爽やかな感じで何でも相談しましょう。そうすればきっと、相手も親身になってくれます。
トラブルを起こさない人柄と思ってもらうこと
携帯電話での会話も見られている
予想外に不動産屋さんによく観察され、減点対象にされてしまうのが物件案内をしている途中での携帯電話の対応。物件内覧中に電話がかかってきたら電話対応するのは当たり前ですが、それが問題ではないのです。
問題になるのは、入居希望者の電話の話し声のボリューム。「耳でも遠いのか!」というほど電話の声が大きい人はいます。しかし、これも入居審査ではマイナス評価になってしまうんですね。
電話応対は、話す相手が友人や恋人、家族の場合、自然と普段の感じが出てしまいがち。ちょっとでも電話の声のボリュームが大きいと営業マンはしっかりとチェックしています。言うまでもありませんが、入居したときに隣室や上下階の入居者から「話し声が大きい」とクレームが入ってしまう可能性があるからです。
営業マンも物件オーナーもクレーム連発の入居者を一番嫌う
営業マンもオーナーも一番嫌うタイプの入居者は、クレームや苦情を何度も何度も言ってくるタイプ。
普通、入居審査を行うのは、担当する営業マンとその物件のオーナーさんです。物件オーナーは、その入居希望者の人柄などを目の当たりにした営業マンの意見を重視します。ですから、入居審査基準の8割程度の決定権は営業マンなのです。残りの2割がオーナーさんだと思ってください。
さらに営業マンというのは、賃貸契約が終了しても入居者の管理を行うことになるので、ずっと長い付き合いが続きます。その賃貸物件を管理するとなれば、自分たちが契約した入居者のクレーム対応などにも応じなければいけません。そのように考えると面倒なことを起こしそうな入居者というのは敬遠されて当然ということになります。
まとめ
横柄な態度の人、物件への不満や悪口などを平気で言う人、声が大きな人など、やはり入居させるべきではないとこれでわかっていただけると思います。
入居審査でマイナス評価になるようなことをしなければ営業マンとしては大歓迎なわけですから、入居後のトラブルなどが想像するできない物腰柔らかで、常に笑顔を絶やさない雰囲気を醸し出せば、まったく問題ありません。
世の中はイメージが良ければ良いほど得をする仕組みになっていますから、この点に注意してみてください。
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