NSファーファ・ジャパンが販売するファーファといえばクマのキャラクターで人気の柔軟剤だ。
柔軟剤といってもその名の通りふわふわに仕上がるのはもちろんとして、他にも様々な機能がある。またファーファブランドには柔軟剤だけではなく洗剤もある。そんなところにも着目しながら同時にレビューしてみた。
まずはそれらをまとめた動画からご覧いただこう。
■柔軟剤ファーファトリップ ドバイ・スコットランド
https://youtu.be/jAnmDMCWBiY
ファーファトリップ柔軟剤の機能
今回取り上げるファーファトリップはシリーズ中で人気の高いドバイとスコットランド。
本品は柔軟剤であるので一般的な機能についてはもはや語る必要もないが、ふわふわに仕上げる以外に48時間持続する防臭効果があるとされる。部屋干しで付きがちな嫌なにおいは概ね菌の増殖によるものが大きいので、その菌を抑えることにより抗菌および防臭の機能を付加したというものである。48時間もあれば部屋干しでも十分だ。
実際に記者が洗濯をして部屋干しのみで乾燥させたところ、部屋干し特有のにおいは付着していなかった。
洗剤もあるドバイ
柔軟剤が有名なファーファブランドだが、洗剤もある。特にファーファトリップ ドバイには洗剤も柔軟剤もあるのでセットで使用すればドバイの香りでいっぱいだ。
しかしドバイの香りを表現しようにもアラブ首長国連邦に行ったことがない。それでも人気なのはなぜなのか考えてみた。
本品の香りを構成するのは主にオリエンタルムスク。ムスクとはジャコウジカのオスのみが出す香りの成分である麝香(じゃこう)で、香水の効果を持続させるために必要不可欠な成分だ。中国やインドから中東を経由して欧州に伝わったとされる。もっとも現在ではジャコウジカはもちろんのこと、その成分である麝香自体もワシントン条約により国際商取引が禁じられているために主に合成ムスクが使用される。その香りは甘く粉末様と表現される。日本人であれば東洋的、オリエンタルな香りといえば想像はつくかもしれない。洗剤や柔軟剤を使用した場合は洗濯機から強い香りが出るので部屋いっぱいに広がるが、洗濯物自体にはほのかな香りしか残さない。そのため服を着ても主張しすぎず自分で楽しむことができる程度のやさしい香りなのが人気の秘密なのであろう。また、東洋的な香りは日本人になじみがあり、欧米人がオリエンタルなものを神秘的と感じる感覚とは違い、われわれ日本人にはむしろ安心感を覚えるのも人気の根源なのかもしれない。
なお、洗剤については洗浄成分が残りにくい洗浄成分のため、泡切れがよく1回のすすぎで十分なので時短、節電に貢献する。
スコットランドはフローラル
一方、フローラルの香り漂うスコットランドは、万人に合ういわゆる花系の香りだ。こちらも女性用の化粧品や香水にはおなじみの香りであるので、違和感もないだろう。
スコットランドには洗剤は存在しないので、ベビーファーファという植物由来の無香料洗剤を使用した。それでも柔軟剤を使用した後の洗濯物にはやさしい香りだけが残り、ほのかに香る花の香りを楽しむことができる。
詰め替え用しかないのでボトルは各自で選択
本品にはボトル品は存在せず詰め替え用のパッケージしか発売されていない。したがって容器は自分で用意しなければならないが、「純正品」は別売りで販売されているので、そちらを別途購入して使用することもできるし、自分の好きな容器に詰め替えて使用することもできる。エコを考慮した結果なのだろうが、消費者に詰め替えの手間をかけさせてでも詰め替え用のみに限定したのは、メーカーとしてはずいぶんと勇気のいる決断だっただろう。それだけ環境への配慮を優先した結果ゆえといってもいいのではないだろうか。
香りは人それぞれで好みも違うので、ライフスタイルや好みに合うようであれば洗剤や柔軟剤の機能も加えて検討してみてはいかがだろうか。
※写真および動画はすべて記者撮影・収録