海外旅行にもっていく荷物は概して多くなる。しかし旅慣れた人ほど荷物は少ないともいう。
現地調達できるものは日本から持って行かないのが基本だろう。
しかし、人によってはこだわりのアイテムもあるはずで、そうそう軽くすることは難しい。
そこで記者が海外旅行に持っていくと便利だろうと思われるアイテムをセレクトして実際に海外に行ってみた第5弾。読者の皆様の旅行スタイルに合わせて参考にしていただきたい。
海外旅行アイテムの第5弾は再びフィリピンのセブでレポートする。セブとはいっても広い。今回やってきたのはオスロブ地方に浮かぶスミロン島。ビーチから海を見ると見事に3色なのが美しい。セブ市からバスで4時間の場所だ。
まずは概要を動画でご覧いただこう。
■海外旅行お役立ちアイテム スミロン島編
https://youtu.be/X0TJl46icPY
自分用にもお土産用にもメイドインジャパン「耳かき用たわし」
耳かきが大好きな方は必携の純国産たわし。とはいっても鍋を洗うのではない。国産たわしの老舗である株式会社コーゾーと株式が社アメイズプラスが共同開発して同社のオンラインショップ「Nelture」で販売している耳掃除用のたわしである。
構造をよく見るとスクリューのような形をしていて、回すだけで心地よい刺激を与えてくれる。海外においてはいわゆる耳かきはあまりなく、綿棒がほとんどなので耳かき大好き人間としては自前のものを持参するしかない。
本品は普段は綿棒を使用する外国人にも違和感なく使え、そのうえ伝統と技術に裏付けされたメイドインジャパンの高い付加価値も付く。自分用としてはもちろんのこと、お土産に持っていくのにも最適な逸品であろう。
男性のスキンケア「BULK HOMME」
男性用化粧品ブランドの「バルクオム」。意識の高い男性はもうご存知のブランドだろう。今回持参したのはTHE STARTER KIT(ザ スターターキット) だ。約1週間分のTHE TONER(化粧水)、THE LOTION(乳液)、洗顔用ミニ泡立てネット、STARTER BOOK(スキンケアのHOW TO BOOK)がセットになったオシャレなボックスだ。
長時間の搭乗になりがちな国際線の機内は乾燥しているのでそのスキンケアにも使用できる。すべての液体物が100ミリリットル以下なので、機内持ち込みもできるのはうれしい。また今回のような日差しが強いビーチリゾートには必携のアイテムだろう。日差しを遮る人工物が何もない無人島のような島の方がより美しいのは皮肉なことではあるが、帰る途中で早速スキンケアができるほど小さくまとまっているのでその点もユースフルであると言える。
日本でも世界各国でも使えるモバイルルーター「Mobile Peace」
以前の記事で韓国で使った株式会社ONE PIECEが提供する世界対応のモバイルルーター「Mobile Peace」を今回も持参した。今回は都市部ではなく地方のさらに島しょ部という悪条件下で使用できるかどうかを試す目的もあったのだが、何の問題もなくLTEで通信することができた。美しいビーチリゾートでは撮影した写真をすぐにでもSNSにアップロードしたいもの。しかし通信手段がなくては手も足も出ないばかりか、国内キャリアのローミングを使用してしまうととんでもない通信料金がかかり痛い目にあう。最近は国内キャリアも定額制を設定しているが、それでも高すぎて海外旅行をする人はローミングにならないような設定を学習して国際線に搭乗するほどだ。
本品は国内でも使用できるので家を出るときから国内用のモバイルルーターを持って出る必要はない。国内用のルーターは空港との往復時にしか使用できず、海外に出た途端に荷物になってしまう。その点でも有利と言える。1日当たりの料金はそれほど安くはないが、各国版のモバイルルーターを借りる必要がないのと、グループ旅行であれば5台まで同時接続ができるので割れば結果的に安くなるというメリットもある。今回はフィリピン1か国だが、例えば1回の旅行で複数の国に行く場合や、乗り継ぎで他国の領域を通過する場合でも特に設定は必要なくそのまま使えるのもうれしい。本体のほかにモバイルバッテリー、2口の充電器、ケーブル2本、ケースが付属している。なお、本体そのものがモバイルバッテリーにもなるので非常時には本機からスマホに充電することも可能だ。
もはや記者の定番「mic」ブランドからくり財布とアイコスケース
毎回試していて記者にはもはや海外旅行の定番となりつつあるmicブランドの財布だが、今回は非常にコンパクトで紙幣も硬貨もカードも入るからくり財布とアイコスケースを持参した。
まずはお財布から。カンガルー革を使用したしっかりとした財布で、硬貨を入れる部分は明るい色の豚革を使用し慣れない外国の硬貨を見つけやすい。またカードが4枚入るのでクレジットカードやデビットカード、あるいは航空会社の会員カードを入れておくことができる。ホテルがカードキーを使用しているのであれば財布をタッチするだけで解錠することができる。国内であればICカード乗車券を入れておくとよいだろう。またからくり財布になっており、紙幣を入れる部分を開けなくても硬貨を取り出す状態で紙幣にアクセスることができるのが最大の特徴。財布の開閉を最小にとどめることができるので防犯上も優れている。試してみたところ紙幣は20枚、硬貨は10枚前後が限界か。
続いてアイコスケース。動画ではカンガルー革といってるが、これは間違い。非常に手触りの良い柔らかい牛革を使用しており、アイコス一式とヒートスティックをぴったり収納することができる。普通のキングサイズのタバコやライターでもいいし、財布として使用することもできる。女性にはちょっとした化粧品を収納するのにも便利だろう。ストラップ付きなのでカバンの中に入れておいても取り出しやすいというメリットもある。
海外旅行に限ったことではないが、普段使いができる便利アイテムをセレクトしたつもりなので、旅のスタイルや趣味に合わせて参考にしていただきたい。
※写真および動画はすべて記者撮影・収録