コカ・コーラシステムは、はじける強炭酸の刺激とレモンライムフレーバーの味わいが特長の透明炭酸飲料「スプライト」を、甘さのバランスを見直したキレのあるすっきりとした後味と夏らしいパッケージに一新して6月25日から全国で発売する。
一足お先に手に入れたので、レビューしてみる。
スプライトといえばその歴史の長さから、記者のような中年層から若者まで広く知られた炭酸飲料である。その歴史は1971年にまでさかのぼる。夏といえば炭酸飲料にどうしても手が伸びてしまうのは今も昔も変わらない。
海外に行かれたことのある方はご存知だと思うが、スプライトはコカ・コーラと並びどこででも安心して飲むことができる世界ブランドだ。
テイストは発売国で若干異なるものの、パッケージのグリーンは世界共通仕様と言えるだろう。
夏のしかも特に日本の高温多湿の環境下ではその環境からくるストレスは計り知れないものがある。もっとも、夏の暑さをこよなく愛する人もいるだろうが、それでも不快なことには変わりがないだろう。
同社の調査において夏の暑さを再現した高温多湿の環境下(以下、「夏環境下」)で約2時間過ごすと、「心のすっきり度」が顕著に低下し、また「夏環境下」で約2時間過ごした後スプライトを飲むと「リフレッシュ感」をはじめ「爽快さ」「清々しさ」等が向上するという結果が出たそうだ。もっとも炭酸飲料であれば同様の結果が出るのかもしれないが、少なくともスプライトが「夏環境ストレス」を軽減する等、夏にぴったりな飲料と言える結果であることは間違いなさそうだ。
では、リニューアルされたスプライトがどのように爽快なのかを実際に飲んで試してみた。
さて、今回のリニューアルではパッケージのみならず中身も一新しての登場となる。
まずは強炭酸という点であるが、これは確かにかなり強い炭酸を感じることができた。フィリピンや中国や香港で飲んだスプライトとは明らかに異なる強炭酸だった。むしろ炭酸水に近いと言ってもいいくらい炭酸にこだわっている。
次に甘さのバランスであるが、以前のものよりも甘みは控えめと感じた。好みの問題があるので何とも言えないが、甘さを控えたためにより炭酸水に近いテイストになったのかもしれない。ただし、レモンやライムのフレーバーはきちんと残っているのでその点は安心していただきたい。
以上の結果から、あくまでも記者の個人的な感想ではあるものの、最近の若者のし好に振ったテイストで、消費者の声を敏感に反映させた結果のリニューアルと言えるだろう。
歴史ある古さの中にも、新しいテイストで夏を快適に過ごすことができそうなスプライトを改めて手に取ってみてはいかがだろうか。
※写真はすべて記者撮影