表題の通り麦茶にはミネラルが豊富に入っているという認識が強い。もちろん記者もそう考えていた。
ところが、一般的に普通に抽出した麦茶にミネラルは含まれていないことが判明。「健康ミネラルむぎ茶」の製造元である伊藤園によると、この製品にはわざわざミネラル成分を入れてあるとのこと。思い込みとは恐ろしいものだと感じた記者は日本で夏が来る前に一足先に日本が梅雨入りする前でもすでに高温多湿そうな上海に行って試してみた。
猛暑になると熱中症や脱水症状を引き起こす人が多くなる。もちろん水分補給は欠かさない方がほとんどだと思うが、汗と一緒にミネラル分も出てしまう。そこでそれらを一挙に解決してくれるのがスポーツドリンク。
ただしスポーツドリンクには糖分もまた多く含まれており、カロリーや糖質が気になる方は敬遠しがち。だからというわけではないのだろうが、無糖でカフェインを含まず、カロリーオフな麦茶が「無糖のスポーツドリンク」として改めて見直される理由がここにある。
とはいえ、麦茶は昔から日本人に愛され続けた夏の風物詩。もしかしたら日本人は改めて見直すまでもなく昔からこれを認識していたのかもしれない。
さて、やってきたのは上海にある外灘(ワイタン)。外国人の河岸という意味で、その名の通り昔は列強諸国が租界を構成した地区で日本をはじめとする欧米建築が現在でも残り、しかも現役で使用されている19世紀から20世紀初頭にタイムスリップしたような地域だ。
ではレポートは動画でご覧いただこう。
■暑い上海まで麦茶を日本から運んで飲む
https://youtu.be/hqYGRLBBhvs
動画でお伝えした通り、わざわざミネラル分を入れて製造しているので、この日は麦茶を持ってあちこちと歩き回った。当然吹き出した汗とともに体内のミネラル分も一緒に出ていってしまったはずだが、汗そのものは体温調節に必要な生理現象なので止まっていること自体が危険な状態でこれは仕方がない。しかし水分と一緒に日本人になじみ深い麦茶で美味しく補給できることは、日本人の幸せといえば言いすぎか。
確かにお茶の葉を使っていないので厳密には「茶」と言えるかどうかは別として、お茶大国である中国では見かけなかったがとうとうコンビニでペットボトル入り麦茶を発見。買ってよく見てみると、それは伊藤園の中国版「大麦茶」だった。
これから訪れる夏に向けて改めて麦茶に親しみを感じてみてはいかがだろうか。
※写真および動画はすべて記者撮影・収録