“IKEA”と言えば北欧家具ですが、同社がコペンハーゲンに構える“A future-living lab(未来生活研究所)”と呼ばれるイノベーション・ラボ『SPACE10(スペース10)』では、家具以外の研究が盛んに行われています。
その『SPACE10』が公式ブログにて“The fast food of the future(未来のファストフード)”を公開しました。公開されたのは『The Dogless Hotdog(ソーセージなしホットドッグ)』、『The Bug Burger(昆虫バーガー)』、『The Neatball(ミートボール)』、『LOKAL Salad(サラダ)』、『Microgreen Ice Cream(マイクログリーン・アイスクリーム)』の5種類。
とりわけインパクトがあるのは、なんといってもゴミムシダマシ科の昆虫の幼虫であるミールワームを素材として使っている『The Bug Burger』と『The Neatball』でしょう。“幼虫バーガー”、”幼虫ミートボール”と言っても過言ではありません。
以前より動物のエサとして使われていたミールワームは、将来的な食糧難を危惧した国際連合食糧農業機関(通称FAO)の提唱で食用としての用途が広がりつつあります。その流れを受けての“未来のファストフード”メニューの開発なのですが……。
“幼虫バーガー”こと『The Bug Burger』のパティはビートルート100グラム、パースニップ50グラム、じゃがいも50グラム、そしてミールワーム50グラムからできています。
“幼虫ミートボール”の『The Neatball』にもミールワームが練り込まれています。ミールワームと言えば聞こえは良いですが、“ゴミムシダマシの幼虫”と聞くと……どうでしょうか?
食に関してだけは超保守的で、バーガー=100%ビーフパティと刷り込まれている筆者にはとてもじゃありませんが、“幼虫バーガー”とか“幼虫ミートボール”を試食する勇気はありません。「試食ならオッケー」と言える人をうらやましいとも思いません。スーパーで牛肉からラム肉までお手頃価格で売ってるし!
そういえば世紀末を描いた映画『マッドマックス』では、食糧難からドッグフードを食べていたシーンがありましたね。食糧難が叫ばれるようになって久しいですが、ドッグフードや幼虫を食べないと生きていけない時代が来ないことを祈ります。
※画像:
https://medium.com/space10-the-farm/the-fast-food-of-the-future-a3d17c02b42c
※ソース:
https://medium.com/space10-the-farm/the-fast-food-of-the-future-a3d17c02b42c
http://www.fao.org/3/d-i3264o.pdf