造花と侮るなかれ
誕生日プレゼントとして、プロポーズの証としてのリングは男性から贈るものとしては定番中の定番だ。
特にプロポーズでは最近はあらかじめ婚約指輪を用意しておくのではなく、何かを贈った後に一緒に買いに行くまたは指輪そのものは省略というケースも多いようだ。
そこで、造花といってしまうにはあまりにも精巧な男が用意すべき「小道具」を取材した。
メリアルームとググれば、その後の単語は「赤いバラ」と自動で出てくるくらい検索が多いと思われるバラの造花。
記者はそれらを製作販売するメリアルームを訪れた。
赤いバラは言うに及ばず、ガラスの靴もあるが、飾られている花はすべて色鮮やかな造花である。
テディベアも人気商品の一つだ。
この会社の驚くべきことは、社員がすべて女性であるということ。
つまり、記者だけが唯一男という環境で取材を進めた。
バラの花びらには刺しゅうを施すこともできる。もちろん贈る相手のファーストネームを刻むのがセオリーだろう。
ガラス製品にも刻印を施すことができる。
デザインはもちろんのこと、任意の文字を刻むこともできるので記念日や名前、贈る言葉等を刻むとよいだろう。
実際にブック型の「LoveBook 2017クリスマス・ホワイトツリー」とリングボックスのような「プロポーズボックス ピンクハート」を製作してもらった。
注文を受けて製作に取り掛かる完全受注生産で、花びら1枚から飾りつけまですべて手作業だ。
ピンクハートのボックスにイニシャルを刺しゅう中。
名前を刻んだたった1枚の花びらを、バラの花に埋め込むわけだが、あまりにも小さく細かいものなのでもらった女性も凝視しなければわからないだろうし、見つければ完全オリジナルだということがわかるので感動するに違いない。
こうして2つの製品が出来上がった。2つともプロポーズ用というわけにはいかないので、ブック型はクリスマスプレゼント兼誕生日プレゼント用に、ハートボックスをプロポーズ用とした。
なお、ブック型はハートの南京錠を解錠しないと本を開けない仕組み。
いずれにもあるリング型のチャームを取ると、「Marry Me?」と刻印されたプレートがくっついてくる仕組みだ。
最後は検品作業で包装に進む。
こん包されてしまえば、注文した男性は中を見ることができないわけではないが、結ばれているリボンやせっかくの包装を元に戻せる自信がないのでこのまま渡すことになるだろう。
厳重に箱詰めされて発送される。
製作過程を見ていると、製作している人みんながプロポーズの成功を願いながら心を込めているのがよく分かった。
使うのか…
と、これで記事を終えればただの商品紹介に終わってしまうので、せっかく注文したものを使わなければ意味がない。
ということで、やってきたのはフィリピンンのボホール島。「エスカヤ ビーチ リゾート アンド スパ」は個別のヴィラに宿泊するが何と 各ヴィラにプライベートプールが付いた豪華な施設だ。
プレゼントを贈るまたはプロポーズするシチュエーションは人それぞれだが、夕食時間とした。
なんと砂浜がプライベートビーチなので、ビーチディナーを選択することができる。
食事が運ばれたタイミングで、誕生日プレゼント、プロポーズ用ボックスの順で渡していく。
あまりの突然なプレゼントに言葉を失っていたが、とりあえずサプライズは成功。
喜んでくれたのか、翌朝明るくなったところでプールサイドに並べて一人で写真を撮影していたのが女子らしくて印象的だった。
造花といってしまえばそれまでだが、生花と比較して枯れないし色も変わらないので、思い出とともに一生残るという利点の方が大きい。クオリティは本当にエクセレントなので、これからプレゼントやプロポーズを考えている男性陣は安心して選択していただきたい逸品だ。
God bless you!
※写真はすべて記者撮影
撮影協力 Eskaya Beach Resort and Spa(ボホール・フィリピン)