おなじみキットカットには抹茶味がある。しかも3種あるのはご存じだろうか?
写真右上のキットカット「オトナの甘さ抹茶」は菓子として発売されているビスケットを練りこんだおなじみのもの。
そして写真左、準チョコレートとして発売されているキットカット「濃い抹茶」は上記の2倍の宇治抹茶を使用したまさに濃い味。
ちょっと見慣れない写真右下は、チョコレートとして発売されている「キットカット ショコラトリー サブリム 抹茶」という最高峰の品。
それぞれ食べ比べてみた。
その前に、抹茶というのはいかにも日本らしい、日本独自の製品かと思われがちだが、さにあらず。
東南アジアでも人気の商品で、わざわざ「にほんさんまっちゃ」とひらがなで書かれているキットカットを味わうことができる。
もはや日本だけのものではなく、世界の抹茶といった感じだ。(写真はフィリピンで購入したもの)
「オトナの甘さ抹茶」はポピュラーなものなので省略するが、まずは「濃い抹茶」から。
宇治抹茶2倍使用は伊達(だて)ではなく、口に入れた瞬間から抹茶の香りが漂う。
オトナの甘さ抹茶と比較してバターっぽくないのも濃い味の特徴だろう。
「キットカット ショコラトリー サブリム 抹茶」は、コンビニやスーパーでは購入できない。
通販サイトや「キットカット ショコラトリー」という「ル パティシエ タカギ」のオーナーシェフ高木康政氏が全面監修した「キットカット」の専門店でしか購入することができない。
お値段も1本税別300円とお高いもの。
しかし、パッケージを開けてみると明らかに様相が異なる。色も濃いが、表面にちりばめられた粒状のものが目を引く。
食べてみると従来のキットカットとは明らかに異なるチョコレートそのものだった。
もちろん、キットカットの特徴であるサクッとしたビスケット状の歯ごたえは健在ではあるが、中にもう一層チョコレートが詰まっている感じで、重量感や食べ応え十分という感触だった。
当然のことながら、いわゆる「抹茶感」はもっとも強く、食べてしまった後にはチョコレートよりも抹茶が舌に残る不思議なチョコレートだった。
数本持っておいて、親しい人にさりげなく「キットカット食べる?」と差し出せばいい話題の提供になるばかりか、一緒に食べて抹茶の癒しと感動を覚えるにふさわしい最高峰キットカットといえるだろう。
どこでも気軽に購入できるわけではないが、店舗や通販サイトで試してみてはいかがだろうか。
※写真はすべて記者撮影