11月6日(日)放送の大河ドラマ『真田丸』第44回の異例演出がネットで話題騒然。一時、インターネット掲示板・2ちゃんねる『実況版』のサーバーがダウンするほど、書き込みが殺到した。
あれ、いつものオープニングがない?からの鳥肌演出!
『真田丸』第44回は徳川軍を迎え撃つために大阪城に入城した真田幸村が遂に、番組タイトルでもある出城・真田丸を完成させる回。
従来の大河ドラマと違い、毎回必ずオープニング映像から始まる『真田丸』だったが、今回はいつまでたってもオープニングが入らない。「これはまさか…?」という期待感の中、物語の中では様々な障壁を乗り越えて、遂に念願の出城が完成。真っ赤に染められた六文銭ののぼり旗が掲げられ、「城の名をなんとしますか?」問われた真田幸村(堺雅人)が「決まっておるだろう、真田丸よ!」と答えた瞬間、真田丸の全景に続いてオープニング映像が始まった。
最終章への壮大なオープニングに視聴者大歓喜!
いつもと違う冒頭から、既にネットはざわつき始めていた。「視聴率が落ちるからオープニングをなくしたのではないか?」と思った人もいたようだ。
しかし、ラストにオープニング映像が入った瞬間、全てが腑に落ち、鳥肌に変わった。これまでの物語は、すべて英雄・真田幸村の序章にすぎなかった。大阪城の出城、真田丸が完成したこの回からが、真田幸村が「日の本一のつわもの」として後世に名を残す、短くも儚い活躍の時なのだ。今、ここから伝説が始まる。この瞬間こそがオープニングだ!という力強いメッセージが込められた鳥肌演出に、ネット上の各種SNSには膨大な書き込みが殺到した。
オープニングは、最初から狙って作られていた?
『真田丸』のオープニングを担当した、佃尚能ディレクターは当初から「オープニングは最終回に向けての予告編」と答えている。
◇ 真田丸HP「オープニング映像制作インタビュー」[リンク]
そう思ってみると、この後に待ち受けている幸村が家康本陣目がけて突入する”一騎がけ”のシーン等が随所に散りばめられていて、まさにこれからの物語を暗示しているオープニングと言えるだろう。残り6回、大河ドラマ『真田丸』からますます目が離せない。
画像提供:NHK