【セブに分割留学!】2学期-4 巨大ショッピングモールでハプニング!

  by 古川 智規  Tags :  

語学留学といえば聞こえはいいが敷居は高い。
そこで、記者が3週間の滞在を、3回繰り返すいわば『分割留学』をしながら、時系列で語学留学の実際をレポートする『セブに分割留学!』。

10回目は巨大ショッピングモールで記者のつたない英語が役に立った事件をその経緯と背景を交えてお伝えする。
買い物情報も盛り込んだので旅行者もご覧いただくと役に立つだろう。

留学しているQQEnglishでは、初日に「My Journal」という1冊のトートを渡される。任意ではあるがこれに好きなことを日記でもいいし、思い出でもいいし、感じたことでも自由に書いていく。ただし英語で最低100ワードは必要だ。
それを1週間に7記事を書いて先生に添削してもらい、翌週にフロントにいるカウンセラー役でもあるHEART先生に確認してもらうと、オリジナルグッズをもらえる。

記者はとりあえず最初の1週間を制覇してオリジナルボールペンをゲットした。
毎日8時間の授業を受けると、自然と日本語に訳すことをしなくなる。
ダイレクトに英語で答えているのが不思議だ。
ただし、単語やフレーズのインプットをする時間が記者にはほとんどないので、中学校か高校程度の英単語を駆使していることになる。しかし、忘れていたフレーズや単語を記憶の底から引っ張り出すことができているような気がするので、しゃべっている気になる。

そして、1週間無遅刻、無欠課、無欠席を貫くと、学校内のカフェで使えるミールかドリンククーポンをもらえる。
そんなこんなで、何となく英語で意思疎通ができているような気なすると、インプットもろくにしていないくせにアウトプットをしたくなるのが人情だ。

さて、ITパーク校は街中にあるのだが、セブ市内にいくつもある巨大ショッピングモールのうちの一つであるSMモールに放課後に行ってみた。金曜日の夕方だったので渋滞に巻き込まれタクシーで100ペソくらいかかった。とはいえ200円程度だ。
入り口では、当然セキュリティチェックがある。
銃を持っている旅行者や留学生はいないだろうが、銃器は持ち込みできない。

電化製品売り場は日本のメーカーが頑張っている。欧州メーカーと並んで日本製は超高級品だ。

巨大モールの中に映画館があるのは日本と同じ。
英語の字幕があるそうなので、映画で勉強したい人は行ってみることをお勧めする。
ただし、聞いた話では結構うるさいらしい。

日本のメーカーは個別に専用のショップを持っているところもある。やはり高級品なので人がたかっていることはない。

パソコンはロースペックでインターネットでができればそれでいいという程度のものであれば、英語キーボードにはなるが、2万円程度から新品が手に入る。

ユニクロも入っていて、値段はやはり安い。

そして、いよいよスーパーマーケットに移動した。途端にガス臭いにおいがしてきた。
まさかガス弾によるテロでは?とは思わなかったが、東南アジアを旅する人であればピンと来るはず。
そう、ドリアンだ。1個250円くらいで手に入るが、強烈なにおいなので持ち帰りには注意したい。

コカ・コーラのペットボトルを買うとおまけにトイレットペーパーがついてくるあたりは、常時トイレットペーパーを持ち歩かなければならないフィリピンらしいおまけだ。

以前に紹介したベビーパウダーの類は、さまざまな種類のさまざまな大きさのものが取りそろえられている。
何個買っても大した値段ではないので大人買いして構わない。

よくわからない日本語が書かれているクッキー。製造を見るとフィリピン製だった。

とにかく巨大なモールなので誰かと会うということは基本的にないはずだし、そもそもフィリピンに知り合いはいないので会うはずもない。
しかし、ここで前述のHEAR先生とばったり会ってしまったから、その偶然にびっくり。
世間は広いようで狭いのは万国共通なのか。

インポート(輸入品)コーナーでは日本製のインスタントコーヒーが売られていた。
当地のコーヒーは基本的に甘い。コーヒーミックスは一袋単位でコンビニで売られていることは以前に紹介したが、ショッピングモールではもっとでかい単位で売られている。
その甘さがたまらなくなってきたら、ぜひまとめ買いしておくことをお勧めする。

日本食の食材や調味料も買うことができる。しかし、輸入品は概して高い。

よくわからない輸入品がこれ。
日清の出前一丁カップ麺だが、なぜか中国語。
これは香港の日清が製造したものをフィリピンに輸入したものだった。よって日本製ではない。

記者はコピコというローカルブランドのコーヒーミックスと香港日清の出前一丁、そしてフィリピン版のカップヌードルビーフ味を買ってみた。
コーヒーミックスは日本でもあるにはあるが、人工甘味料が多いので個人的には日本では買わない。
このコピコは10パックで54ペソだったので、100円ちょいで10杯分の甘いミルクコーヒーを飲むことができる。
ちなみにこれはミルクたっぷりのブラウンコーヒーだが、ホワイトコーヒーというのもあって、こうなるともはやミルクの方が多く甘いミルクを飲んでいるような感じになる。

カップヌードルは日本のものよりも小ぶりで、そこそこいける味だった。なお、当地では箸を使う習慣はないのですべてフォークで食べることになる。

香港版出前一丁はしょうゆ味を購入したが、しょうゆ辛くて日本人向きではないなと感じた。
もっとも、味覚は個人差があるので外国だからというノリでチャレンジしてみる価値はある。

さて、SMモールの閉店時刻は午後9時だが、山のように人がいるのでこの時刻になるとジープニー乗り場やタクシー乗り場は大渋滞となる。もちろん、人の大渋滞だ。
そこで、記者はモール内のスターバックスで先日購入したスタバのステンレスボトルに買ったアイスコーヒーを入れてもらい、外のテーブルで時間をつぶすことにした。

しかし、店員のお姉さんがこともあろうに、記者が持ち込んだステンレスボトルのバーコードを読み取って課金しようとしたのだった。もちろん、悪気があるわけではなく間違ってスキャンしてしまったのだが、購入ボトルと信じて疑わなかったようで普通に代金を請求してきた。
以下は記者と店員のやり取りを日本語に翻訳して紹介する。

「それは私のボトルです」
記者は現在形で私のものだと主張した。

「はい、そうです。あなたのものになるので、これにアイスコーヒーをお入れします」
店員は今購入するものだと信じて疑わなかったので、あなたのものになると未来形で言っていた。
なるのではなくて、なっているが正解だ。
すでに日本語に訳して理解するという習慣を脱していた記者は、この未来形にピンときた。
ここが誤解のキモだと確信した。

「それは私が持っていたものです」
記者は過去形で主張した。

「え?」
といいながら、記者のボトルのふたを開けて中身を振ったとたんに中に少しだけ残っていたミネラルウォーターが飛び出してきてカウンターの上にぶちまけられた。慌てふためく店員。なぜ新品のボトルから水が?と怪訝な顔をしている。

「ここにはこのデザインのボトルは売ってませんよ。それは私が他の店で買って持ってきたものです」
これが決め台詞となった。

「あぁ、申し訳ございません。私のミスです。これはあなたのものでした」

普段の先生相手の英会話では時制はあまり気にしなくても、文脈で分かってもらえるし、先生がその都度訂正してくれるのでさほど問題はない。
しかし、この時ほど時制の重要性が際立ったことはなかった。危うく1195ペソを二重払いする羽目になるところであった。
店員はサービスでボトルいっぱいにアイスコーヒーを入れてくれて、まだ謝っていたので、「Not at all. It’s no problem.」といったような気がする。誰にでも誤りはあるもの。とっさのハプニングに対処させてもらったからよいトレーニングになったと思い、ジェントルマンを決め込んだ記者であった。

※参考記事
【セブに分割留学!】1学期-1 ジャコウネコのフンコーヒーは美味いぞ!
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【セブに分割留学!】1学期-2 試験の結果は予想通りのズタボロ…記者の英語力動画を公開!
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【セブに分割留学!】1学期-3 日用品が熱い!ちょっと変わったセブでのお買い物
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【セブに分割留学!】1学期-4 オンラインレッスンの裏側を探る!プロが見た国籍別特徴も公開
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※写真はすべて記者撮影
 取材協力:フィリピン政府観光省

乗り物大好き。好奇心旺盛。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、上も下も右も左もそれぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

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