ワタミ株式会社が、5月26日(木)より大幅リニューアルしているグランドメニューについて、報道関係者向けに新メニュー試食会を開催したので取材した。
このメニューだけが期間限定で一足お先となる、6月9日(木)から提供開始の「有機ロメインレタスとケイジャンチキンのごちそうシーザーサラダ」。690円(税別・以下同じ)
有機野菜を100%を使用し、約250gのチキンがトッピングされたもの。
まず最初にチキンにかかった香辛料の香りがあたり一面に漂う。しかし、そのチキンは食べるとさほど香辛料感はなくさらに柔らかくて食べやすい。
また自慢のロメインレタスは、通常のレタスのイメージ、すなわち柔らかくてざくざくと食べられるという方向ではなく、大ぶりで多少硬くてもシャキシャキなので野菜らしい味そのものを味わうことができる。
そもそも、250グラムのチキンはボリュームたっぷりで、サラダを注文するという感覚ではなく、チキンを注文するノリでサラダを取ってしまうと考えた方が野菜不足の体には都合がよい。
ワタミグループの“六次産業モデル”を象徴する商品として、北海道弟子屈町のワタミファーム弟子屈牧場で搾乳された生乳を使用し、北海道十勝の花畑牧場でチーズに加工してピザに用いた「酪農ピザ」。3種類あるが試食したのはマルゲリータ430円。
生地は好みの問題なので絶対的な判断は避けるが、記者は好みのパン生地。ふっくらとボリューム感のある生地はお店で注文があってから伸ばして焼くとのこと。
ただし、味はいいのだが、せっかくの自慢のチーズがもう少し多ければ味わい深いものとなったのかもしれない。その点は広報に意見具申しておいたので次回のリニューアルに期待することにする。
本マグロの天盛りは690円。
地中海産、アドリア海産の本マグロを使用している。
ツマで盛っているのかなと思ったが、さにあらず。
厚切りなので量は比較的多い。
見た目は赤身なのだが、若干脂身の多い雰囲気は醸し出している。
食べると舌で簡単に切れ、とろけるような触感と味はもはやトロのそれだ。
また、安いマグロにありがちなスジだらけの切り身はなかった。もちろん、マグロなのでスジはあるにはあったのだが、スジばかりでちっとも食べた気がしないという観点ではそのような刺身ではなかった。
最後は「旨チキ」490円。
こちらも3種類あり、試食したのは旨チキオリジナル。
説明によると、フライドチキンと唐揚げの良いとこ取りをしたという。
まず、衣がサクッとしていることで、フライドチキンのような香ばしい歯触り。記者は記録を取りながら試食したのでだいぶ時間が経過したが、冷めても歯触りは変わらなかった。
そして中はジューシーで柔らかい。
下味をつけて揚げているので、冷めても大丈夫なのは、話に夢中になって箸が遠のく居酒屋のメニューとしては必要不可欠な要素だろう。
記者が試食した4品は定番だが、なかなか美味しいものとは巡り合えない居酒屋メニューでもある。
その点において、記者の舌では「美味しいな」と感じた。
機会があれば注文してみてはいかがだろうか。
※写真はすべて記者撮影