NvidiaとGoogleは、Androidのドリーム・チームになる。2015年11月6日
by Mark Hibben
ApphabetのGoogleは、Androidベースのスマート・デバイス用に、カスタムSOCを開発するための、パートナーを探しているという。
AppleのカスタムSOCは、同社のiOSベースのスマート・デバイス、および、アプリ開発用に、性能で優位を与えていた。
Nvidiaは、Googleにとって、理想的なパートナーになるだろう。
Nvidiaは、Androidベースのスマート・デバイス用に、最も強力なARMアーキテクチャーのプロセッサを提供する。
ARMアーキテクチャーのプロセッサ、Nvidia Tegra K1 Denver(K1のデュアル・コアの64ビット版)は、既に、Nexus 9タブレットに搭載されている。
新しいPixel C Android 2-in-1は、ARMアーキテクチャーのプロセッサ、Nvidia Tegra X1を搭載している。
最も強力なAndroid TVデバイス、Tegra、Shield Android TVコンソールも、ARMアーキテクチャーのプロセッサ、Tegra X1を搭載している。
NvidiaとGoogle間には、協調的な歴史がある。
Nvidiaは、ARMアーキテクチャーのプロセッサ、Tegraのビジネスを拡大させることに取り組んでいる。
Nvidiaは、2015年3Qに、前年同期から、売上が7%増えて13億ドルになり、営業収入が15%増えて2億4500万ドルに達した。
NvidiaのコアGPU事業部の売上が、2015年3Qに、前年同期から、12%増加し、11億1000万ドルに達し、全体の売上に、大きく貢献したが、ARMアーキテクチャーのプロセッサ、Tegraの売上は、前年同期から、23%減少し、1億2900万ドルであった。
Tegraプロセッサの売上の減少は、ARMアーキテクチャーのプロセッサ、Tegraを搭載した、スマートフォンやタブレットが、製品寿命に達し、Tegraを採用した、スマートフォンやタブレットの出荷台数が増えなかったからである。
ただし、車載コンピューティング・デバイス向けに、Tegraプロセッサの売上が、50%増加し、7900万ドルになっており、Nvidiaは、車載システムや自動運転車向けの、Tegraプロセッサの売上が伸びることを期待している。
Nvidiaは、Tegraプロセッサを搭載した、オンボード・グラフィクスを提供し続けている。
Nvidiaは、統合モデム機能を持つ、Tegraプロセッサを、スマートフォン向けに提供することに力を入れている。
Microsoftは、Surface用プロセッサのサプライヤから、Nvidiaを除外し、失敗したARMアーキテクチャーのプロセッサを搭載した、Surface RTの販売を中止した。
Nvidiaのコア・ビジネスは、依然として、GPUベースの製品(PC、ワークステーション、および、サーバ用のグラフィクス・カード)である。
Nvidiaは、PCベースのグラフィクス・プロセッサの売上シェアを、AMDから奪っている。
(続く)