ヒューマノイド・ロボットが、2016年3月に、西フライスの駅で、旅行者に、地域の情報を提供する。2016年3月10日
By Jeffrey Sparshott、WSJ
Pew Research Centerの調査によると、米国の大人の約2/3は、次の半世紀に、ロボットやコンピュータが、現在、人間が行ってる仕事の多くを行うようになるだろと回答しており、米国の大人の80%は、自分たちの仕事は依然として残るだろうと回答したという。
Pew Research Centerの調査によると、米国の大人の多くは、自分たちの仕事が、ロボットではなく、より賃金の低い人に、あるいは、雇用主の誤った経営のために、奪われるのではないかと心配していると回答したという。
新たな技術は、何世代も、人間の労働者を置き換えているが、大衆の生活水準も向上させる傾向もあった。
紡績機械や蒸気動力などが出現した、18世紀の産業革命の時代において、単純作業に従事する、紡績工場の織り手が、蒸気で動く、自動紡績機械に置き換わることを悲しんでいた人は、あまりいなかっただろう。
エコノミストや大学の教授は、スマートマシンの次の波に関して、それほど成功を確信していない。
2015年の調査において、Boston大学のSeth Benzell教授やColumbia大学のJeffrey Sachs教授など、何人かの研究者は、スマートマシンが、価格の高い仕事を破壊し、経済にダメージを与える可能性があると指摘している。
Oxford大学のCarl Benedikt Frey教授とMichael Osborne教授は、2013年の論文で、米国の雇用の47%は、コンピュータ化により、危険な状態にあると指摘していた。
MITのDavid Autor教授は、2015年に、簿記、事務、および、組み立てラインの流れ作業のような仕事が、オートメーション化され、急速に、スマートマシンで行われるようになるという研究結果を紹介した。
創造性や問題解決力を必要とする、高賃金の職業は、オートメーションに対して、抵抗力がある。
これにより、スキルや能力が必要で、高賃金の職業と、単純作業の低賃金な職業に、労働市場が、より分極化され、頭打ちの賃金体系になった。
2015年に、IBMのCEO、Virginia Rometty氏は、オートメーションが、求人市場を破壊することはないだろうと述べていた。
Virginia Rometty氏によると、スマートマシンも、人間に置き換わるのではなく、従来の、さまざまなマシンと同様に、人間が行えることを拡張したり、人間が行う仕事を補助したり、支援したりするという。
例えば、倉庫用のロボットは、人間の在庫管理の作業を支援したり、重い荷物を運んだり、梱包作業を手伝ったりする。
また、スマートグラスは、機械を修理したり、保守したりする人が、作業しながら、マニュアルを確認したり、離れた場所にいる同僚に相談したりできるようにする。
エコノミストは、自動運転車、ロボット、アルゴリズム、洗練された技術などの、労働市場や経済などへの影響について考えている。
（続く）
