Netflixは、映画のストリーミング配信に、オンプレミスのデータセンターよりも、パブリック・クラウドの方が、信頼性があり、コスト効果があると認識し、Amazon Web Services(AWS)に移行した。 2016年2月12日
By Chris Preimesberger、eWEEK
Amazon Web Services(AWS)が、開始されて以来、10年しか経っていないが、多くの企業が、パブリック・クラウドの信頼性やコスト効果を認識し、クラウド・コンピューティングを利用するようになっている。
Fortuneによると、カリフォルニアのLos Gatosに拠点がある、契約タイプのエンターテインメント・サービスのプロバイダ、Netflixは、最後のデータセンターを閉鎖し、映画やTV番組などのストリーミング・コンテンツの配信に、Amazon Web Services(AWS)を使用しているという。
Netflixは、8年前から、徐々に、同社のデータセンターを閉鎖しており、今年の1月には、データセンターを閉鎖し、コンテンツのストリーミング配信を、AWSに移行させた。
このシフトを、2015年の夏に発表した、Netflixは、ストレージのアーカイブには、Googleサービスを使用している。
同社は、ストリーミング映画を見せるために、パブリック・クラウドが、より信頼性があり、コスト効果があることを認識し、オンプレミスのデータセンターから、Amazon Web Services(AWS)へ移行した。
しかし、ストリーミング・メディア・プロバイダは、継続して、自社のデータセンターを使用して、独自のコンテンツ配信ネットワーク(CDN)やDVDで、ユーザに、映画やTV番組のコンテンツを提供している。
Netflixは、ピーク時(午後7時から、午後11時)における、インターネットのネットワーク帯域幅の、世界で最大のユーザの1社であり、全インターネットのネットワーク帯域幅の34%から40%を占めている。
ネットワーク・ハードウェア・ベンダ、Sandvineによると、ピーク時(午後7時から、午後11時)に、YouTubeは、全インターネットのネットワーク帯域幅の13%から15%を占め、Facebookは、2%から3%を占めているという。
DVDで映画やTV番組などのコンテンツを購入する、Netflixのユーザは、5年前の1300万人から、現在は、約450万人にも減少した。
Netflixの副社長、Yuri Izrailevsky氏によると、DVDをメンバーに、3日間で出荷できなかった要因になった、オンプレミスのデータセンターのデータベースの障害を経験した、2008年8月から、データベースをクラウドへシフトさせることを開始したという。
Netflixによると、このオンプレミスのデータセンターのリレーショナル・データベースの障害ような、単一ポイントの障害のため、クラウドへシフトしなければならないことを認識したという。
Netflixは、スケーラブルなコンピューティングとストレージ、ビジネス・ロジック、分散データベース、および、ビッグデータ処理と分析、推奨、コード変換、および、Netflixアプリケーションを作成する他の機能のニーズのために、Amazon Web Services(AWS)のパブリック・クラウドに頼っている。