General Electric(GE)といった、大手の企業は、内部のソフトウェアやデータ資産をクラウド・サービスに移行することで、バランスを取っている。 2016年1月29日
By Rachael King and Angus Loten、WSJ
大手の企業は、内部のソフトウェアやデータ資産を、AmazonのAmazon Web Services(AWS)やMicrosoftのAzureといった、クラウド・サービスへ移行することで、バランスを取っている。
クラウド・サービスの人気が上がり、AmazonとMicrosoftは、クラウド・サービスの売上が、大きく増加していると報告した。
AmazonとMicrosoftは、クラウド・サービスの売上で、AlphabetのGoogleやIBMを含む、他の競合プロバイダに、僅差で勝っていた。
クラウド・サービス市場は、NetflixやGEなどの大手企業が、自分たちのデータセンターを削減し、クラウド・サービスへシフトすることを決定したので、部分的に、成長している。
これらの大手企業は、コア・ビジネス・アプリケーションやデータ資産を、クラウド・サービスへ移行させる取り組みを開始している。
例えば、Netflixは、2015年の8月末に、同社の最後のデータセンターを閉鎖し、ソフトウェアやデータの資産を、全面的に、Amazon Web Services(AWS)へ移行している。
GEのCIOは、34ヶ所にあった、同社のデータセンターを段階的に閉鎖し、4ヶ所のデータセンターに削減し、ソフトウェアやデータの資産を、Amazon Web Services(AWS)へ移行する計画であると述べた。
Synergy Research Groupは、クラウド・サービス市場の売上は、2014年の149億ドルから、2016年には、274億ドルに増えると予測している。
クラウド・サービス市場の売上の半分以上は、「サービスとしての基盤(IaaS)」からもたらされている。
Synergy Research Groupによると、IaaS分野は、Amazon Web Services(AWS)が、明らかに、リーダーであるという。
2015年の3Qにおいて、Amazon Web Services(AWS)が、IaaS市場の売上の44%を占め、圧倒的にトップで、Microsoftが9%、IBMが4.8%、Googleが3.8%で続き、4社で、IaaS市場の売上の61.6%を占めていた。
Synergy Research Groupによると、2015年3Qにおける、AWSのクラウド・サービスの売上は、前年同期の14億ドルから、24億ドルに増えており、AWSの顧客は、100万社以上いるが、これらの顧客の多くは、中小企業だという。
2015年の3Qにおいて、Microsoftは、クラウド・サービスの売上が、Azureクラウド・サービスの売上に導かれ、前四半期から、5%増加し、63億ドルになった。
Microsoftのクラウド・ビジネスの売上は、Azureクラウド・サービスの売上が殆どであるが、エンタープライズ・サービスと製品の売上も含まれている。
Microsoftの目標は、2018年までに、四半期における、商用クラウド・サービスの売上を、200億ドルにすることである。
Gartnerによると、MicrosoftのOffice 365クラウド・サービスの契約者が増え、Microsoft Officeの売上の減少を相殺しているという。
多くのFortune 500企業は、現在、オンプレミス・ネットワークと、ハイブリッド方式のクラウドで運営している。
多くのFortune 500企業は、クラウドの要素を、専用ネットワークに組み込ませることを当てにしている。
Microsoftは、レガシーの関係と、ハイブリッド環境に焦点を合わせているので、大企業に強みを持っている。
GEは、9000以上のワークロードを、今後3年間で、AWSに移行していく計画である。
GE Oil & Gasは、既に、コア・アプリケーションの半分以上を、AWSで実行しているという。
GEは、製品の見積りを顧客に提供するために、販売員が使用している、コンフィギュレータ・アプリケーションを、AWSに移行した。
GEは、このアプリケーションを、AWSで実行するたのに、6万2000ドルを費やし、顧客の注文を取ることで、60万ドルの売上を上げている。
ちなみに、GEは、このアプリケーションをAWSへ移行させるために、20日かかったという。