Gartnerによると、2016年に、世界のビジネス・インテリジェンス(BI)と分析市場の売上が、169億ドルに達するという。2016年2月3日
Gartnerは、世界のビジネス・インテリジェンス(BI)と分析市場の売上が、2016年には、前年から5.2%増加し、169億ドルに達すると予測している。
Gartnerによると、BIと分析市場は、IT主導から、ビジネス主導、セルフサービス分析へ、シフトの最終段階にあるという。
結果として、近代ビジネス・インテリジェンスと分析(BI&A)プラットフォームは、アクセス性、機敏性、および、より深い分析の洞察に対する、企業の要件に合うようになっている。
Gartnerによると、分析は、民主化されるという。
Gartnerは、分析が、ビジネスの役割の中心になり、ビジネスへの戦略になっているので、すべてのビジネスは、分析的なビジネスになり、すべてのビジネス・プロセスは、分析的なプロセスになり、すべての人は分析的なユーザになるという。
近代BIと分析プラットフォームと、従来のIT集約的なレポーティングと分析プラットフォーム間の主な差異は、分析コンテンツを構築するために必要とされるスキルと、要求される多くのアップフロントなモデリングにある。
近代のBIと分析プラットフォームは、分析コンテンツのIT対応の開発をサポートする。
1.従来と近代のBIと分析プラットフォームの高レベルな比較
1)分析ワークフロー・コンポーネント
a)データソース
・従来のIT主導のレポーティングと分析プラットフォームでは、
アップフロントの3次元的なモデリングが要求される。
・近代のBIと分析プラットフォームでは、
アップフロントなモデリングは要求されない。
b)データの収集と準備
・従来のIT主導のレポーティングと分析プラットフォームでは、
データは、ITで生産される。
・近代のBIと分析プラットフォームでは、
データは、ITで利用可能になる。
c)コンテンツの編集や作成
・従来のIT主導のレポーティングと分析プラットフォームでは、
主に、コンテンツは、ITスタッフが作成するが、パワー・ユーザは、自分で作成する。
・近代のBIと分析プラットフォームでは、
主に、コンテンツは、ビジネス・ユーザが作成する。
d)分析
・従来のIT主導のレポーティングと分析プラットフォームでは、
予め定義されたモデルに基づいた、構造化された、アドホックなレポーティングと分析が行われる。
・近代のBIと分析プラットフォームでは、
自由形式の探査が行われる。
e)インサイト・デリバリ
・従来のIT主導のレポーティングと分析プラットフォームでは、
スケジュールされたレポートか、ポータル経由で、洞察が配信され、通知される。
・近代のBIと分析プラットフォームでは、
共有、コラボレーション、語り、および、オープンなAPI経由で、洞察が配信される。
ソース:Gartner、2016年2月
詳細は、「How to Modernize Your Business Intelligence and Analytics Platform for Agility, Without Chaos」と「Forecast Analysis: Enterprise Application Software, Worldwide, 4Q15 Update」レポートを参照のこと。
注)ビジネス・インテリジェンス(BI)と分析市場には、分析アプリケーション、BIプラットフォーム、CPMスイート、先進の分析、および、性能管理ソフトウェアが含まれる。