Googleは、広告の純売上を、緩やかに増やし続けているが、検索からの広告の純売上が、依然として最も多い。2016年1月29日
By eMarketer
デジタル・ビジネスの巨人、FANG(Facebook、Amazon、Netflix、Google)の広告の純売上は、さらに増え続けている。(Googleは、親会社の名前がAlphabetになったが)
1)Googleの、世界全体の広告の純売上の実績と予測、2014年~2017年
(単位:10億ドル)
2014年 2015年 2016年 2017年
Googleのすべての広告の純売上 $46.13 $51.81 $55.79 $59.72
純売上の増加率 19.1% 12.3% 7.7% 7.0%
Googleのモバイル広告の純売上 $16.27 $24.31 $34.11 $42.41
純売上の増加率 84.3% 49.4% 40.3% 24.3%
注)広告の純売上は、トラフィック取得コスト(TAC)と、コンテンツ取得コスト(CAC)を支払った後の広告の正味の売上
ソース:eMarketer、2015年9月
Appleは、投資家に、2016年1Qにおける、すべてのデジタル広告の純売上が、前年同期よりも減少するだろうと述べたという。
eMarketerは、Googleの2015年における、世界全体の、すべてのデジタル広告の純売上は、518億1000万ドルに達すると見積もっている。
2015年に、Googleは、世界のデジタル広告の純売上の30%以上を占め、1位を維持している。
2015年に、Facebookは、世界のデジタル広告の純売上の9.6%を占め、2位に位置づけている。
2015年の1年間の、Googleのデジタル広告の純売上の増加率は、12.7%であるが、eMarketerは、2016年の1年間の増加率は、10%以下になると予想している。
eMarketerは、2015年における、Googleのモバイル広告の純売上が、世界のモバイル広告の純売上の、33.7%のシェアを占めていると見ている。
Facebookは、モバイル広告の純売上で、世界のモバイル広告の純売上の17.4%のシェアを占め、2位に位置づけている。
2)Googleの、米国における、デバイスと形式ごとの、デジタル広告の純売上と、純売上が占める割合(%)、2014年~2017年
(単位:10億ドル)
2014年 2015年 2016年 2017年
検索広告
デスクトップ向け $11.28 $10.66 $9.20 $8.20
純売上の割合 54.6% 45.7% 36.7% 30.7%
モバイル向け $5.93 $8.54 $11.45 $13.74
純売上の割合 28.7% 36.6% 45.7% 51.5%
ディスプレイ広告
デスクトップ向け $2.32 $2.63 $2.52 $2.37
純売上の割合 11.2% 11.3% 10.1% 8.9%
モバイル向け $1.13 $1.47 $1.89 $2.38
純売上の割合 5.5% 6.3% 7.5% 8.9%
純売上の合計 $20.66 $23.31 $25.06 $26.69
注)広告の純売上は、トラフィック取得コスト(TAC)と、コンテンツ取得コスト(CAC)を支払った後の広告の正味の売上
ソース:eMarketer、2015年9月
eMarketerは、米国における、Googleの検索広告の純売上は、2016年に、デスクトップ向けと、モバイル向けの純売上が逆転すると見ており、デスクトップ向けの純売上が、36.7%になり、モバイル向けの純売上が、45.7%になると予測している。
eMarketerのアナリスト、Martin Utreras氏によると、Googleの広告の純売上は、YouTubeの広告が、さらに、重要な役割を演じるようになるという。
eMarketerは、2015年における、世界の、YouTubeの広告の純売上は、前年同期から、40.6%増え、42億8000万ドルに達すると見積もっていた。