Gartnerによると、クラウド・メール・サービスは、世界の大手上場企業や、競争の激しい企業で、牽引力を得るという。 2016年2月1日
Microsoftは、大手の上場企業において、クラウド・メール・サービスで優位を占め、Googleと残りを共有するだろう。
Gartnerによると、世界の上場企業の13%が、MicrosoftかGoogleのクラウド・メール・サービスを使用しており、クラウド・メール・サービス市場は、まだ、初期の段階にあるという。
Gartnerの調査で、世界の上場企業の8.5%が、MicrosoftのOffice 365のクラウド・メール・サービスを使用しており、4.7%が、Google Apps for Workのクラウド・メール・サービスを使用していることが分かった。
Gartnerの調査は、公的に利用できる、多くのメール・ルーティング記録の自動検証をベースにしている。
Gartnerが調査した、世界の上場企業の87%は、オンプレミス、ハイブリッド、あるいは、MicrosoftとGoogle以外のベンダにより管理されている、プライベート・クラウド・メール・サービスを使用している。
Gartnerは、GoogleかMicrosoftの、どちらのクラウド・メール・サービスを使用しているかを知るために、世界の4万社近くの上場企業のドメイン記録に対応にした、メール・サーバを使用した。
Gartnerによると、クラウド・メール・サービスは、既に、多くのさまざまな業界の企業で使用されており、急速に普及しているが、まだ、初期の段階にあるという。
Microsoftのクラウド・メール・サービスは、ユーティリティ、エネルギー、航空宇宙を含む、比較的規制が多く、競争があまり激しくない、業界の企業に採用されている。
Googleのクラウド・メール・サービスは、ソフトウェア、小売、広告、メディア、教育、消費者製品、食品、旅行といった、比較的規制が少なく、競争が激しい、業界の企業に採用されている。
Gartnerによると、Microsoftのクラウド・メール・サービスは、大手の企業に、より人気があり、クラウド・メール・サービスを使用している、年間売上が100億ドル以上の、大手企業の、80%以上のシェアがあるという。
旅行、病院、法曹業界、消費者製品といった業界において、大きな売上を上げている企業の、クラウド・メール・サービスの使用率が高く、これらの業界で、100億ドル以上の売上を上げている企業の1/3以上が、MicrosoftかGoogleのどちらかのベンダの、クラウド・メール・サービスを使用している。
詳細は、Gartnerの「Survey Analysis: Microsoft Dominates Cloud Email in Large Public Companies but Shares the Rest With Google.」レポートを参照のこと。