IDCによると、2015年に、クラウド環境は、パブリック・クラウド・データセンターの成長に導かれ、エンタープライズ・クラウド基盤における、世界の支出の1/3を占める見込みであるという。2016年1月19日
IDC Worldwide Quarterly Cloud IT Infrastructure Trackerによると、2015年の、クラウド環境における、IT基盤製品の合計支出は、前年から24.6%増え、328億ドルに達する見込みであるという。
クラウド環境における、IT基盤製品には、サーバ、ストレージ、および、イーサネット・スイッチが含まれる。
2015年における、クラウドIT基盤への支出は、前年から32.9%増加する見込みである。
2015年における、プライベート・クラウドIT基盤への支出は、前年から19.1%増加し、124億ドルになる見込みであり、パブリック・クラウドIT基盤への支出は、前年から28.2%増加し、204億ドルになる見込みである。
2015年に、中央と東ヨーロッパ地域における、クラウドIT基盤への支出は、減少する見込みであるが、世界の他の殆どの地域では、クラウドIT基盤への支出が、2桁成長するだろう。
2015年における、サーバ、ストレージ、および、イーサーネット・スイッチの3分野への支出は、前年よりも、20%以上増えるだろう。
中でも、サーバへの支出の増加率は、3分野の中で、最も高い、26.7%になる見込みである。
IDCは、今後5年間で、クラウド環境における、IT基盤への支出が、年平均増加率(CAGR)15.5%で増え、2019年までに、543億ドルに達し、IT基盤への支出の46.6%を占めると予測している。
非クラウドIT基盤への支出は、今後5年間で、年平均増加率(CAGR)-1.7%で減少する見込みである。
クラウドIT基盤市場において、パブリック・クラウドIT基盤は、年平均増加率(CAGR)16.6%で、プライベート・クラウドIT基盤は、年平均増加率(CAGR)13.8%で、それぞれ成長する見込みである。
IDCは、2019年に、クラウド・サービス・プロバイダは、パブリック・クラウドIT基盤に、344億ドルを支出し、プライベート・クラウドIT基盤に、199億ドルを支出するようになると予測している。
IDCのWorldwide Quarterly Cloud IT Infrastructure Trackerは、サーバ、ディスク・ストレージ・システム、および、ネットワーキング・ハードウェアが、クラウド環境において、どれぐらい展開されているかを、より良く理解するのにも役立つ。