Intelが、ロボットのスタートアップ、Saviokeに投資し、ロボット・ビジネスへの投資ブームに参加する。 2016年1月13日
By Alistair Barr、WSJ
SaviokeのRelayロボットは、タオルや石鹸などを宿泊客に届ける。
2013年に設立された、ロボットのスタートアップ、Saviokeへの融資ラウンドは、Intel Capitalにより促され、2016年1月に、1500万ドルに増えた。
Intelは、ロボット・ビジネスに進出する一貫として、ロボットのスタートアップ、Saviokeに投資した。
Intelのベンチャー・キャピタル会社、Intel Capitalによると、ホテルで、歯磨き、タオル、石鹸などを宿泊客に届ける、Relayロボットのメーカ、Saviokeへの融資ラウンドは、2016年1月に、1500万ドルに増えたという。
Saviokeによると、この融資ラウンドにおける、他の投資家には、Northern Light Venture CapitalやEDBIがいるという。
一般的に、ロボット会社は、ロボットを、より安く、より有用にするために、スマートフォンで使用されている、カメラ、センサー、および、他のコンポーネントを使用している。
ロボットの専門家、Travis Deyle氏によると、ベンチャー会社は、2015年に、ロボットのスタートアップに、9億2300万ドルを投資しているという。
ちなみに、ロボットのスタートアップへの、2011年の投資は、1億9400万ドルで、2014年の投資は、3億4100万ドルであったという。
Googleは、ロボット・ビジネスに賭け、2014年に、8社のロボット会社を買収している。
Google Venturesは、Saviokeへの、初期の投資家であった。
Saviokeによると、約15台のRelayロボットが、6ホテルで使用されており、2015年の1年間で、合計1万1000回以上、宿泊客に、タオルや石鹸などを届けたという。
Saviokeは、販売、マーケティング、および、製品開発を拡大させるために、新たな融資を計画しているという。
Saviokeは、ロボットを販売しておらず、毎月、ロボットを使用した分の料金を、顧客に請求している。
店舗の在庫を追跡するロボットを開発している、SimbeのCEO、Brad Bogolea氏によると、このロボットを使用した分だけ、顧客に請求する方法は、「サービスとしてのソフトウェア(SaaS)」に馴染み深い投資家を引き付けているという。
Intelは、同社のチップの、将来のビッグ・ユーザになることが期待される、ロボット産業をターゲットにしている。
PCブームで大躍進した、Intelは、モバイル・ブームを逃した。
多くのモバイル・デバイス・ベンダは、ARM Holdingsによりライセンスされた、デザインに基づいた、コンピューティング・チップを使用している。
IntelのCEO、Brian Krzanich氏によると、Intelは、ロボット、ドローン、ウェアラブル・デバイス、および、モノのインターネット(IoT)に関連する他の製品に最適な、新たなプロセッサや他のコンポーネントを提供することに焦点を合わせて行くという。
Intelは、2015年に、ドローンのスタートアップ、AirwareとYuneec Electric Aviationに投資し、2016年に入り、ドイツのドローン・メーカ、Ascending Technologiesを買収した。
Intelは、2014年に、3次元でオブジェクトをスキャンし、人の動きをセンスするために、コンピュータ・ビジョン・ソフトウェアを使用している、RealSense 3Dカメラを出荷した。
2015年に、Saviokeは、IntelのRealSense 3Dカメラを、同社のロボットに統合した。
VCの社長、Wendell Brooks氏によると、モバイル・ブームに継ぐ、ウェアラブル、仮想現実(VR)、スマート・ハウスやスマート・シティなどのIoTと共に、ロボットとドローンは、コンピューティング革新のプラットフォームとして、大きなポテンシャルを持っているという。