Oracleは、最近、従業員数50名未満のStackEngineという、小さなスタートアップを買収した。 2015年12月22日
By Robert McMillan、WSJ
Oracleは、最近、コンテナ管理ソフトウェアを構築している、従業員が50名未満のStackEngineという、小さなスタートアップを、静かに買収した。
これは、Oracleが、急速に変化するIT市場における、再創造を模索している、重要なステップである。
Oracleは、StackEngineの買収金額を公表していないが、この買収は、Oracle Public Cloudと呼ばれる、同社の戦略において重要な分野の役に立つようだ。
StackEngineは、Oracleに、コンテナとして知られる、ソフトウェア・ベースの新世代のクラウド・サービスの販売を支援する、コンテナ管理ソフトウェアを構築している。
コンテナは、単一コンピュータ上のオペレーティング・システムのいくつかのコピーを実行できるようにすることにより、ソフトウェア開発者に、柔軟性をもたらす。
コンテナは、ソフトウェア開発者が、コンピュータ・プログラムを作成する方法を、著しく変貌させ、大規模なネットワーク上に、ソフトウェアを手早く構築し、展開する方法を提供する。
この買収は、Oracleが、Dockerの後に続いて、コンテナをサポートしている、他の大手クラウド・コンピューティング・プロバイダに追い付くことを助ける。
Dockerは、2013年初めに、Dockerと呼ばれる、コンテナ技術を、他のソフトウェア・ベンダやクラウド・コンピューティング・プロバイダなどに、ライセンス提供することで、2013年に、コンテナという概念を有名にした、スタートアップである。
IBM、VMware、Microsoft、および、Amazon.comを含む、クラウド・コンピューティング・プロバイダは、Dockerベースのソフトウェアやサービスを提供している。
Kismaticという、スタートアップは、コンテナを管理するのを助ける、ソフトウェアを構築している。
Oracleは、同社のクラウド・コンピューティング製品向けに、新たな機能を開発するようになる、AustinのStackEngineチームを維持する計画である。
Oracleによると、StackEngineにより構築された、コンテナ管理ソフトウェアは、エンタープライズ・コンピューティングの重要な部分になる、Oracleのコンテナ・サービスにより使用されるようになるという。
StackEngineの技術は、Oracleが、企業の顧客を、同社のサーバで実行する、クラウド・サービスへ引き寄せるのを支援することができる。
カリフォルニア州のRedwood Shoresは、売上の大部分が、他の場所から来るときでさえ、クラウドに関連したまま残ることに努めている。
顧客のプレミスで実行する、ソフトウェアのライセンスと製品サポート契約は、Redwood Shoresの売上の、約70%を占めている。
2015年3Qにおける、Oracleの新たなソフトウェア・ライセンスの売上は、前四半期から、18%減少した。
2015年3Qにおける、Oracleのクラウド・コンピューティング・ビジネスの売上は、前四半期から、7%増加し、6億4900万ドルになった。
ちなみに、2015年3Qにおける、Amazon.comのクラウド・コンピューティング・ビジネスの売上は、前四半期から、78%増加している。