『東京ゲームショウ』はゲーム(ビデオゲーム、テレビゲーム)の新作発表会として有名です。でも、ビジネス向けの展示も行われています。
一般公開の前には「ビジネスデー」と呼ばれる業者向けの展示では、ゲームや関連グッズ以外の展示が目立ちます。
また、一般公開日には展示しない会社も多いため、よりビジネスデーというものが身近ではありません。
今回は、楽しい一般向け展示の誘惑には誘われずにビジネス向けの展示を見学しました。
ゲーム以外の展示って何?
いまいちゲーム以外のゲーム関連の商品って分かりにくいですが、一番はゲームを開発するための環境です。今のゲームは複雑になり、アイデアを実現する前にやることが多いです。
3Dの計算やほかのコンピュータとの通信、キャラクターや背景との衝突計算など難しいものが多いです。このため、これらをあらかじめ作り販売している会社があります。
Googleの『Project Tango』はモバイル端末に空間や運動認識力を追加したものです。 画像処理、加速度、GPSなど使える物を使って端末の位置を取得します。仮想空間上でのシューティングゲームが楽しそうです。
『SoftGear』はゲームを作るための部品(ゲームエンジン)を販売しています。よりクリエイターが難しいことを考えずにゲームを作ることが出来ます。
アプリの販売では出遅れている『Amazon.co.jp』は消費者向けと開発者向けの両方でPR。消費者向けにはアプリ購入がお得になるAmazonコイン、開発者向けには安価に提供できる販売プラットフォームをPR。
『Futurepak』は配信に対抗するパッケージのプレミアム化。保存したくなる缶パッケージやエンボス加工、開くと音や映像が出るパッケージ、AR技術と融合したパッケージを展示。
インディーゲームの発表エリア
個人や小規模な会社が、自社のゲームや製作技術をPRする『インディーゲーム』の発表エリアがありました。ただ、特殊なハードウェアを使ったものや見たことがないゲームは少なめでした。
既存の作品をアレンジしたものや奇抜な意匠で目を引くものが多めです。この中で『undef』は今まで体験したことがないリズムゲームを展示していました。
理屈を取り除き、本能だけで楽しめすリズムゲーム。(Under提供)
奇抜なうんちのチキンレースゲーム『ダイスクリエイティブ』。
ビジネス色は少なくなっている感じがします
ゲームショウの展示は、販売されるゲームタイトルやハードウェアが多く、ビジネスも開発者サイドではなく販売店や問屋のバイヤー向けだと感じました。
ゲーム開発ツールやゲームエンジン、ミドルウェアやパッケージ類の展示は前回と比べて少なくなっています。
これらのPRはより開発者、技術者向けの展示会に移動して、東京ゲームショウはより一般消費者向けの商品を展示している場所になったのではと考えます。
写真は筆者撮影および、筆者撮影動画からのキャプチャーです。
東京ゲームショウ 公式サイト
http://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/ [リンク]
東京ゲームショウ 説明員 タンジブルなチェスゲーム インディーゲーム ビジネス展示 (YouTube)
https://youtu.be/GPfjVvPzJTU