GoogleのSundar Pichai氏によると、GoogleのChromeブラウザが、AdobeのFlash技術を使用した、Web広告のブロックを開始するという。 2015年8月31日
By Jack Marshall、WSJ
AdobeのFlash技術は、過去20年以上、オンライン・バナーやビデオ広告の大半で使用されてきたが、Googleによると、Flash形式は、ページ負荷スピードと、デバイスのバッテリー消費を増大させ、ユーザ経験を低下させるという。
このため、Googleは、同社のChromeブラウザでは、デフォルトとして、Flash Web広告をブロックするので、ユーザは、Flash Web広告のビデオを再生するために、広告をクリックしなければならない。
Appleは、性能に関する問題のため、デスクトップ・デバイス以外で、AdobeのFlash技術をサポートしないことを選択した。
AdobeのFlash技術の代替として、Googleは、広告主に対し、Flash Web広告に似た機能を提供する、さまざまなデバイスに表示させたいWeb広告に、HTML5技術を使用するよう勧めている。
Googleは、マーケッタが、HTML5で、Web広告を構築するのを支援するためのツールを提供し、Flash Web広告を、HTML5形式に変換するためのツールも提供する。
広告管理技術会社、Sizmekのデータによると、2015年1Qに、Chromeブラウザには、Flash Web広告の36%が表示されたという。
2015年8月に、オンライン広告取引団体、Interactive Advertising Bureauは、マーケッタに、Flash形式から、HTML5形式へ移行することを奨励するよう、広告制作ガイドライン、「IAB Display Creative Guidelines」をアップデートした。
Adobeは、オンライン広告の将来は、Flashでなはく、HTML5で作成されることを認めている。
一方、デジタル・メディア産業は、オンライン広告ブロック・ツールで、オンライン広告全体を完全にブロックするユーザが、ますます増えていることに、心配している。
iPhonesやiPadsに表示される、オンライン広告をブロックするのを、さらに容易にする、Appleの計画は、Googleを含む、シリコン・バレーのITベンダと共に、オンライン広告代理店を煩わしている。