Googleが、ホーム・サービス市場に参入する。 2015年8月28日
By Marie-Astrid Langer、WSJ
インターネット・ユーザは、Google検索で、地元の配管工や修理工など見つけて、家の修理を依頼できるようになる。
インターネット・ユーザは、「水が流れなくなったトイレ」や「鍵の修復」のような、家の修理の依頼方法や、家の修理方法を、Google検索で問い合わせることができる。
Googleは、困ったユーザが、地元の適切な配管工や修理工や電気工などの専門家を見つけて、家の修理などを依頼できるようにする。
Googleは、Amazon.com、Yelp、Angie’s List、および、TaskRabbitといった、ホーム・サービス・ビジネスを展開している、サービス・プロバイダと競争し、ユーザが、地元の会社や専門家に関する適切な情報を入手しやすくし、手早く、適切に、家の修理、清掃、庭の手入れなどを依頼できるようにする、ホーム・サービスを提供する。
このホーム・サービスは、地元の会社、専門家、店舗などが、地域のユーザに、自分たちを見つけやすくし、資格、実績、保証、評判などをアピールでき、仕事の依頼を受けられるようにする。
また、地域の店舗や会社は、Googleの広告技術チームにより開発された、AdWords Expressと呼ばれる、Googleの地域密着型のSOHO向けオンライン広告アプリを使用して、自分たちの商品、サービス、お店などを、効率的に、地元の消費者に、Google検索や、適切なWebサイトに、適切なターゲティング広告を掲載することができる。
地域のSOHOの営業は、最初の検索結果間でランク付けされる、広告の料金を支払い、AdWords Expressアプリを通して、潜在的な顧客に、効果的に到達できるようになる。
Googleのスポークスマンによると、同社のホーム・サービスは、インターネット・ユーザが、Google検索バーで、地元の配管工、修理工、電気工、錠前屋、庭師などの専門家を効果的に見つけ、家の修理などを依頼できるようにすると共に、専門家が、地元の顧客から、効果的に、見つけて貰え、仕事の依頼を受けられるようにするという。
地域のSOHOの専門家は、自分たちの仕事の質を示すために、資格、経験年数、保証、実績、地元の顧客の評判などを提示しなければならない。
ユーザは、Googleの検索結果ページから、専門家の情報をレビューしたり、複数の専門家に、修理などの要件を提示し、見積りを依頼したりできる。
Googleは、競争の激しい、断片化された、ホーム・サービス市場に参入し、地域のSOHOに対し、コスト・パフォーマンスの高い広告や、仕事の依頼サービスを提供することで、広告の売上と利益が増えることを期待している。
Yelpは、ローカルなホーム・サービス分野に、早くから参入しており、ユーザに、適切な情報を効果的に提供する、最も実績がある、地域検索サイトである。
Googleは、地域のSOHO向けに、SNSサイト「Googleマイビジネス」を提供し、ホーム・サービス市場に参入している。
Googleのホーム・サービス広告は、同社の検索ページの、Yelpレビューの上に表示されるようだ。
Amazonは、2015年3月に、全米規模で、独自に、地元の専門家の情報をレビューしたり、複数の専門家に修理などの要件を提示し、見積りを依頼したり、修理を依頼したりすることができる、「Amazon Home Servies」というサイトを開設している。
porch.comやpro.comといった、スタートアップも、ホーム・サービス市場に、新たに参入しているが、GoogleやAmazonといった巨獣と競い、厳しい状況にいる。
米国、カナダ、ヨーロッパの、35都市で、3年間に渡り、ホーム・サービス・サイトを運用していた、サンフランシスコのスタートアップ、Homejoyは、多くのスタートアップや、Yelp、Google、Amazonといった巨人が、ホーム・サービス分野に参入してきたことが影響し、2015年7月に、同社のホーム・ビジネス・サイトを閉鎖した。
Homejoyによると、同社の従業員の何人かは、Googleに雇用されたという。