IDCによると、2015年に、世界のタブレットの出荷台数が、8.0%減少する見込みであるという。 2015年8月26日
IDC Worldwide Quarterly Tablet Trackerによると、2-in-1タイプのタブレットを含む、すべてのタブレットの出荷台数は、2015年に、前年から、8.0%減少し、2億1200万台になる見込みであるという。
キーボードが着脱できる、2-in-1タイプのタブレットのセグメントが、この市場の牽引力を獲得し始めたが、タブレット市場全体の総合的な軌道は、この1年半に、あまり大きく変化していない。
2-in-1タイプのタブレットは、特に、新しいものではないが、このタイプのタブレットを製造するOEMは、増加しているので、IDCは、2015年における、2-in-1タイプのタブレットの出荷台数が、前年から86.5%増加し、1470万台に達すると予測している。
この2-in-1タイプのタブレットの出荷台数は、より低価格のスレート・タイプのタブレットの出荷台数よりも、遥かに少ないが、比較的、大きなディスプレイ画面を持ち、従来のキーボード入力を好むユーザに、アピールするだろう。
商用市場は、ビジネスでの価値が不明確なため、タブレットへ移行することを、あまり好んでいなかったが、2-in-1タイプのタブレットは、商用市場に、機会を見つけるべきである。
しかし、マルチウィンドウで、複数の作業を並行して行うような、PCユーザは、スレート・タイプのタブレットや、2-in-1タイプのタブレットが、PCに置き換るようになるとは、あまり考えていない。
IDCは、スレート・タイプのタブレットの平均販売価格(ASP)が、多くの低コストのAndroidモデルで、300ドル未満に低下すると期待している。
スレート・タイプのタブレットの平均販売価格(ASP)の低下は、中東&アフリカといった、中国やインド以外の新興市場の需要に合うよう作成された、ホワイト・ボックス(知られていないOEM)の多数の、小さなタブレット(7インチから8インチの画面サイズ)により促されている。
この動向に関わらず、IDCは、大画面(10インチ以上)のタブレットの出荷台数と、2-in-1タイプのタブレットの出荷台数の合計の割合が、2014年のすべてのタブレットの出荷台数の18.6%から、2019年のすべてのタブレットの出荷台数の39.5%に増えると見ている。
1)2015年と2019年における、世界のタブレット(スレート・タイプと2-in-1タイプのタブレット)の、OS、出荷台数、シェア、増加率、CAGRの予測
(単位:100万台)
2015年 2015年 2015年
OS 出荷台数 シェア 増加率
Android 139.8 66.0% -10.0%
iOS 54.0 25.5% -14.9%
Windows 17.7 8.4% 59.5%
その他 0.4 0.2% -15.8%
合計 212.0 100.0% -8.0%
2019年 2019年 2019年 5年
OS 出荷台数 シェア 増加率 CAGR
Android 135.4 56.6% -0.2% -2.7%
iOS 61.9 25.9% 3.2% -0.5%
Windows 41.7 17.5% 15.3% 30.3%
その他 – 0.0% – -100.0%
合計 239.0 100.0% 3.1% 0.7%
ソース:IDC Worldwide Quarterly Tablet Tracker、2015年8月26日
2)世界のスレート・タブレットと2-in-1タイプのタブレットの、すべてのタブレットの出荷台数における割合
年 スレート・タブレットの割合 2-in-1タイプのタブレットの割合
2015年 93.10% 6.90%
2019年 77.40% 22.60%
ソース:IDC Worldwide Quarterly Tablet Tracker、2015年8月26日