Intelが、医療データ処理用のソフトウェア・プラットフォームを構築するためのレースに参加する。 2015年8月21日
By Elizabeth Dwoskin、WSJ
Intelは、癌の研究者が、医療画像や臨床情報と共に、ゲノムを共有するのを支援することを意図した、ソフトウェア・イニシアティブ、Collaborative Cancer Cloudを発表した。
このイニシアティブは、癌の研究者が、医療機関に渡り、協調できるようにし、多くの情報ソースから、医療データを収集する、Intelベースのプロセッサを搭載した、サーバ上で実行する、医療データ処理用のソフトウェア・プラットフォームを提供することを狙っている。
Intelの医療データ処理用のソフトウェア・プラットフォームを構築するビジネスへの展開は、パーソナライズされた医療の次の時代の技術を利用する、ITベンダの取り組みの波において、最新のものである。
ヘルスケア・プロバイダは、医師が、特定の患者に対する治療を実施するための、ゲノム、ウェアブル・デバイス、医療記録、および、他のソースのデータを使用する、新たな時代を思い描いている。
Intelは、このようなパーソナラーズされた医療データ処理用のプラットフォームを構築するビジネスのビジョンをサポートするための、コンピューティング基盤を提供するレースを展開している、Apple、Box、IBM、Samsung、および、何社かのスタートアップに加わる。
Intelによると、Collaborative Cancer Cloudの優位点は、セキュリティとプライバシーであるという。
厳格で技術的な要件と法律的な要件には、米国の医療機関間での、患者のデータの共有を統治することがあるが、これらの要件に適合した、データベース、あるいは、データセンターは、極めて少ない。
Intelは、医療データ処理用のプラットフォームを構築し、ビッグデータ&分析やデータベース共有における、セキュリティとプライバシーの要件に対応することに取り組んでおり、Oregon Health and Science Universityと協同で開発した、Cancer Cloudソフトウェアを、オープンソース・ライセンス下で、配布する計画である。
これは、Cancer Cloudソフトウェアのソースを入手した、パートナーは、このソフトウェアを自由に修正して、利用できるようになることを意味している。
Intelは、このCancer Cloudソフトウェアを、2016年初旬に提供する予定である。
ヘルスケア分野に参入している、他のITベンダとは異なり、Intelは、ソフトウェアに、独自の関心を持っていない。
しかし、Intelのプロセッサは、大量のデータを処理するための、ビッグデータ&分析用やデータセンターのサーバに、広く搭載されているので、Intelは、このパワーを効果的に活用できるようにする、医療データ処理用のソフトウェア・プラットフォームを構築するためのレースに参加する。
パーソナライズされた医療データ処理は、マッシブなコンピューティング・パワーを要求し、Collaborative Cancer Cloudは、Intelのプロセッサが、コンピューティング能力を、確実に提供できるようにする、ヘルスケア分野における、同社の取り組みである。
IntelのCollaborative Cancer Cloudイニシアティブの紹介ビデオ